せたがやレポート
「どうなる介護保険と医療改革」
(2007年3月 第1回定例会 No.89./2007年4月号)
2007年3月第1回定例会が終了しました。今回の議会では予算特別委員会が招集され、平成19年度一般会計予算他4会計について審議が行われました。
羽田圭二は、総括質疑と文教領域において質問の機会を得ました。区教育委員会は、今年4月から教科日本語を小中学校全校で実施します。「児 童・生徒が深く考え、表現力豊かな子どもに成長することが柱」と説明しています。ところが教科書の配布や教員研修の遅れが問題視されました。拙速に進める ことなく、学校現場の意見や保護者の意見を十分踏まえた対応求めました。
世田谷区の現状
介護保険
昨年四月から、介護保険料の値上げ、サービス料の一割負担となり、利用者の負担感が増しています。
そこで、世田谷区議会では、区独自のサービスや、低所得者の減免制度の維持を求めてきました。
世田谷区は、年収150万円以下を対象に、保険料を減免しています。また、在宅介護支援では、緊急時のショートステイ(短期入所施設)の入所希望に応え、有料老人ホーム(100床)を確保することにしました。
医療改革
厚生労働省は、現在38万ある療養型病床群を5年間で15万に減らす計画です。
この内容は、重度患者を退院・転院させるのものではありません。比較的軽度なら、自宅や老健で療養できる体制を整える考えです。
しかし、その受け入れ体制は決して万全ではありません。
そこで、世田谷区議会では、これらの対応策を求めてきました。区は、在宅医療支援、ケアハウス、特養施設の拡充を図ることで、「社会的入院」の改善に向けた政策に努めるとしています。
安心して利用できる介護保険制度と地域医療体制の確立を!
今期四年間で、認知症高齢者のためのグループホームの整備や在宅介護支援の強化を行なってきました。
今後ますます進む高齢化に向けて、相談事業の充実や情報提供と情報公開、施設の拡充が求められます。
そこで、介護や医療設備付のケア住宅の整備や既存公営住宅の改善など、高齢者住宅の整備を進めます。