来る2016年2月27日、初代ポケモンが4バージョン(赤・緑・青・ピカチュウ)揃ってバーチャルコンソールに移植されることが発表された。
しかも通信機能までしっかり対応させた上での移植をやってくれるとのことだ。
自分もその一人だが、久しぶりにポケモン熱がぶり返してきたという人も多いことだろう。
先に断るが「懐かしい初代ポケモンを無心に遊びたい」という人には向かないコンテンツである。
既にオリジナル版をやり尽くした人が、再び最前線を目指す手引きとして書くつもりだ。
基本的なシステムや用語については知っている前提で話を進める。
基本的には対戦を視野に入れたアドバイスとなるが、もっと広い意味での「やり込み」の環境を整えることを目標にする。
あと一応書いておくが本来の仕様外であるバグ技は一切使わないものとする。
通信や連動を前提にするなら使わないのがマナーであるし、そもそも何らかの対策を入れている可能性もある。
とりあえず:個体値計算機
便利リンク:hiwasa's game page.(ミラーサイト?) PoKEMONaSeNSE POKeMON Battle HiSTORiA 魔人島
初代ポケモンの努力値稼ぎの面倒さは身を持って体験しているか、少なくとも話に聞いたことはあるだろう。
それと同時に、初代においては経験値稼ぎすら一苦労するゲームであったことを思い出していただきたい。
たとえシナリオ攻略でさえも、経験値稼ぎの「場」として利用するくらいのつもりでプレイしたい。
何が言いたいのかというと、たとえ「旅パ(シナリオ攻略用パーティメンバー)」であろうとも、
将来的には何らかの対戦ルールで活用するか、さもなくば育成の補助要員として活用することを視野にいれたい。
前者であれば最低限の個体値は吟味すべき(具体的には、素早さだけでもFを狙いたい)だし、
後者であれば四天王周回に適したポケモンを選びたいところである。
おすすめの例としてはカビゴン。最高威力の「ネコに小判」で敵を倒しつつお金を稼げる。
「波乗り」「怪力」といった秘伝技も覚えられ、これだけでも十分な強さを誇る。
ちなみにワタルのプテラLv60(素早さ170)に先制するには、バッジ補正(1.125倍。1.1倍じゃないぞ!)込みで素早さ152あればよく、
カビゴンであれば個体値12以上で最終的にこの値に達する。
あとは捕獲要員。個人的な意見だが、パラセクトはあまり役に立たない。
野生ポケモン乱獲なら電磁波でも十分であり、削り技として巻き付くを使えるミニリュウ系が使いやすそう。
対伝説ならヨクアタールで必中に出来るので、特殊攻撃に強いスリーパーがおすすめか。
ハナダの洞窟では催眠術を忘れているので、旅パついでにスリープから育てると良い。
御三家ポケモンに関して、気の早いプレイヤーは金銀クリスタルを見越して♀(攻撃の個体値1以下)を狙うといいかも知れない。
特にヒトカゲは「腹太鼓」の遺伝が重要になる。
対戦では非常に重要だが入手場所が限られている。進行順に紹介。
全て隠しアイテム扱いとなっており、目には見えない。落ちている場所を向いてAボタンを押そう。
マスターボールは1個しか無いので、捕獲前にある程度は吟味したい。
言うまでもなく、HPと素早さに関しては戦闘中でも確実にわかる。
素早さに関しては、バッジ補正を含めても最大値よりわずかに少ない値になるものを用意しよう。
以下の表は最大値を目指す場合である。
ただし、オレンジバッジには素早さアップの効果がないので、最初のカビゴン戦では補正を受けられない。
(ピカ版にて確認、本来は防御アップであるピンクバッジと効果が入れ替わっている)
この場合、吟味するなら素早さ31を用意したい。
ポケモン | HP | 素早さ | (吟味用) |
---|---|---|---|
カビゴンLv30 | 145 | 32 | 28 |
フリーザーLv50 | 165 | 105 | 93 |
サンダーLv50 | 165 | 120 | 106 |
ファイヤーLv50 | 165 | 110 | 97 |
ミュウツーLv70 | 249 | 208 | 184 |
少なくとも一定のレベルで留めるのであれば、有名なニドラン1000匹がもっとも効率的である。
レベルを気にする必要が無ければ金稼ぎがてら四天王を回したり、ハナダの洞窟で延々と戦えばいい。
(ニドラン狩りについては別ページにまとめたので興味のある方はどうぞ)
しかし、対戦用のポケモンをもっと楽に育てる手は無いわけでもない。
具体的には素早さに注目し、これを最大値まで上げることを目標にする。
狩るべきポケモンはディグダである。出現率が高く、素早さの努力値を95も獲得できる。
ちなみにダグトリオを倒せるなら倒しても問題はない。別個にカウントしてもいいが
獲得努力値はディグダの上位互換なので、面倒ならディグダ1匹分でカウントしても良い。
以下の表は、一定の条件のもとで素早さが上がりきるまでディグダを狩り続けた場合の成長。
単純にするため、ダグトリオは倒さないものとする。
また、Lv50〜55で運用するならば、努力レベルは63必要な場合と62で十分な場合がある。
具体的には、Lv50ならば全てのポケモンにおいて努力レベル62で構わない。
なおドーピング無しの値もわざわざ書いたのは、初代において金稼ぎは大変面倒だからである。
育て方(努力レベル63対応) | 獲得努力値(下段は努力レベル) | ||||
---|---|---|---|---|---|
HP | 攻撃 | 防御 | 素早さ | 特殊 | |
ドーピング無しで664匹 | 6640 20 |
36520 48 |
16600 32 |
63080 63 |
29880 43 |
インドメタシン10個投与後に394匹 | 3940 15 |
21670 37 |
9850 25 |
63030 63 |
17730 33 |
フルドーピング後に394匹 | 29540 43 |
47270 54 |
35450 47 |
63030 63 |
43330 52 |
育て方(努力レベル62対応) | 獲得努力値(下段は努力レベル) | ||||
---|---|---|---|---|---|
HP | 攻撃 | 防御 | 素早さ | 特殊 | |
ドーピング無しで643匹 | 6430 20 |
35365 47 |
16075 31 |
61085 62 |
28935 42 |
インドメタシン10個投与後に373匹 | 3730 15 |
20515 36 |
3925 15 |
61035 62 |
16785 32 |
フルドーピング後に373匹 | 29330 43 |
46115 53 |
34925 46 |
61035 62 |
42385 51 |
努力レベルで見てもピンと来ないかも知れないので、以上の値をステータスに入れてみる。
サンプルに使うのは個体値が87F7のLv55ケンタロスである(素早さ最大、他は平均的)。
Lv55なので素早さの努力レベル63必要なので、その前提で計算している。
育て方 | HP | 攻撃 | 防御 | 素早さ | 特殊 |
---|---|---|---|---|---|
育成無し | 155 | 123 | 117 | 142 | 89 |
フルドーピングのみ | 177 | 145 | 139 | 164 | 111 |
ドーピング無しでディグダ664匹 | 166 | 150 | 134 | 177 | 113 |
インドメタシン10個投与後にディグダ394匹 | 163 | 144 | 130 | 177 | 107 |
フルドーピング後にディグダ394匹 | 178 | 153 | 143 | 177 | 118 |
完全育成 | 189 | 158 | 151 | 177 | 124 | 参考:個体値&努力値MAX | 198 | 166 | 160 | 177 | 133 |
いかがだろうか。個体値や努力値を適当に妥協しても十分に強いと感じるか?
それとも話にならないほど弱いと感じるか。
いずれにせよ、実機の環境における育成というのは時間というリソースの配分も重要であり、
いかに妥協するかというポイントを予め絞っておくというのは重要だと考える。