ネギぼう冒険記 序章

 

ここは釣りの名所のそばの草むら。日が暮れ始めた頃、1羽のカモネギが飛んできた。

カモネギ(もう夕暮れか。そろそろねぐらに帰るか。)

?「あっ、カモネギだ!やっと見つけたぁ!」

カモネギ(人間の声だ。腰にはボール、モンスターボール。げげげ、トレーナーだ・・・)

そのトレーナーはモンスターボールの一つからライチュウを出して言った。

トレーナー「いけぇ!おれんじ!電磁波で麻痺させるんだ!!」

『おれんじ』というのはそのライチュウのニックネームらしい。

カモネギ(変な名前だ。まずい、そんなことを考えてる場合じゃない!)

びびびびび・・・カモネギは電磁波を食らって麻痺してしまった。

カモネギ(まずい、このままでは・・・)

トレーナー「戻れ、オレンジ! いけ、きゅう!吸血で弱らせるんだ!」

トレーナーはライチュウを引っ込めてゴルバットを繰り出した。

カモネギ(やっぱネーミングセンスはいまいちだな〜ってそれどころじゃない!!!)

吸血で体力を大幅に吸い取られてしまったカモネギに容赦なくトレーナーが襲いかかる!

トレーナー「よし、だいぶ弱らせたぞ。いけぇ、スーパーボール!」

トレーナーはボールを投げてきた。

カモネギ(・・・うわあぁぁぁっっっっ)

トレーナー「やったぁ、カモネギゲットだぜ!名前は、う〜ん、ネギぼうだ。ネギぼうで決まりだ。」

ネギぼう(ネギぼうか・・・もう少しかっこいい名前が・・・って捕まっちまったぞ!
      これからこのトレーナーについて行かなきゃならないのか。う〜む。ん?!!!)

手持ちポケモンがいっぱいになったので、マサキのパソコンに送られたようだ。しかし、ネギぼうはそんなことは知らない。
こうしてネギぼうはボックスの奥で眠ったまま、忘れられていた・・・

 

そのころ、マサラタウンから1人の少年が旅立とうとしていた。

少年「ポケモン図鑑か・・・そんなもん興味ないんだよなー。確かスタジアムでカモネギがもらえるとかもらえないとか・・・」

少年は、ポケモンセンターの中へ入っていった。そしてパソコンの「P−OS var2.0」を起動させた。
これは、通称「スタジアム2」とも呼ばれているものだ。

少年「えーっと、研究所っと。いたいた、カモネギだ。ふーん、ネギぼうって名前なのか。よし、早速引き出そう。」

そうして少年は、カモネギを引き出した。

少年「おお、カモネギだーっ!つれていこうっと。でもずいぶんレベル高いな。さっきもらったばかりのセパルトラもいるし・・・
    いっそのことカモネギ1羽だけつれてこう。よろしく、ネギぼう!」

ネギぼう「・・・・・・」

こうして、ネギぼうの冒険は始まった。

 

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