ヒストリアカップ本戦において、個人的にいくつかの重要な立ち回りに関する記録。
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ビーンさんのブログ記事を参考にして一部加筆修正。
ビーンさんのポケモンは「ケンタロス55、スターミー55、マルマイン50、ルージュラ50、サイドン50、ラプラス50」。
こちらはマルマイン50、フリーザー52、サンダース53を選出。
エースにどちらが出てきても対応できる形とした。
こちらのマルマインに対して、ビーンさんはケンタロスを繰り出す。
こちらは電気ポケモンを2匹入れているのでサイドンを選出している可能性が高いと見たが、まずは無難に10万ボルト。
予想通りにサイドン登場。
サイドンはこちらの入れ替え読みの吹雪を使うだろうと考え、ここで敢えて居座り物真似を使う。
初代の物真似は、対面した相手の技をランダムで1つコピーするという効果である(通信対戦では)。
もちろん吹雪狙いだが、残念ながら岩雪崩。サイドンも予想通り吹雪を放ったが、運良く凍らずに済んだ。
サンダースが控えているので、既にマルマインの役割は終わっている。
凍らされて起点にされても困るので、大爆発でさっさと退場する。微少なダメージ。
次のポケモンとしてフリーザーを繰り出す。
フリーザーは吹雪。ビーンさんはラプラスに入れ替えて受ける。
影分身を使用。ラプラスは10万ボルトを外す
再び影分身。ラプラスは吹雪を外す。
ここで影分身合戦としてフリーザーに仕込んだ我慢を使用。
ちょうど、後攻のラプラスの10万ボルトが命中、70くらいのダメージを受ける。
ビーンさんはサイドンに入れ替える。フリーザーは我慢を継続。
さてここが勝負のターンである。我慢の継続ターンは2〜3。
もしこのターンに解除された場合は、相手に280のダメージを与えることができる。
なぜなら、我慢状態の相手にダメージを与えた次のターンに入れ替えると、前ターンと同じダメージを与えたと見なされるため。
つまり前々ターンのダメージを4倍返しすることができるのだ!
一方、もしこのターンに動けなかった場合はサイドンの攻撃のチャンスを与えてしまう。
影分身を2回積んでいるとはいえ、岩雪崩は4.5割程度の確率で命中する。
勝算としては7割強といったところだろう(5割で2ターン解除。残る5割中、4.5割で攻撃がミス)。
決してこちらに分が悪い賭けでは無かったのだが…結果は解除されない上に岩雪崩が命中してしまった。
残るはサンダースのみ。影分身で必死の抵抗を試みるも、地震が1発で命中して終了。ありがとうございました。
この試合で重要なのは「物真似」「我慢」といったマイナー技を絶妙なタイミングで使用できた点。
ビーンさんは、観戦していたしゃわさんと会話しつつどよめいていた。
物真似に関しては、吹雪以外の技を盗んでもメリットは無いので25%の大博打である
(さすがに角ドリルサイドンはいないだろう)。
一方で、我慢に関してもこの上ない状況で試すことができた。
ビーンさんとしゃわさんの会話からすると、我慢中は入れ替えすら出来ないと思われていた模様である。
(なお、こちらの入れ替え先はサンダースしか無かったのですることはなかっただろうが)。
交代時にダメージが再蓄積される仕様とともに、相手の知識の裏をかく絶妙なタイミングだったのだが、結果は上の通り。
もっとも、仮に我慢を当てられたとしてもその後の勝負に勝てたかどうかは別問題である。
既に我慢を持っていることとその効果が割れてしまっているので、フリーザーでラプラスを倒すのが厳しくなる。
こちらにはサンダースが控えているが、対戦経験の乏しい自分の読みでは押し負けていたかも知れない。
また、7ターン目で我慢した後の10万ボルトが外れていても話は変わる。
その場合は安全にサイドンに入れ替えられてしまい、サンダースを捨てることを余儀なくされるだろう。
どちらにせよリスクの高い戦術ではあった。
とはいえ、結果的には失敗したものの、これらの技をこのタイミングで使えたことは満足である。
それも決勝トーナメントがかかった予選で、しかも「えりきゃんオフ」にて準優勝という実績を残したビーンさん相手に、である。