|
今年の紅葉の旅は乗鞍にする事にしました。あんまり写真を撮らなかったので今回は文章多めです。ヘタクソな文章ですがご勘弁を。バス会社名のカッコ内の数字は、作成時のおよその本数と所要時間です。 |
0.新宿 ⇒ 松本 ⇒ 新島々 |
新宿 ⇒ 松本:JR、松本 ⇒ 新島々:松本電鉄 |
この日は休日出勤をしたので、会社のある新宿から「スーパーあずさ」に乗って松本に向かいました。高速バスも走っているのですが乗れても最終便だったので、少しでも早く着く電車にしました。 松本のホテルには23時ごろ到着しました。翌日朝早いのでこの日はとっとと寝ました。まぁ、起きてても一人旅なのでテレビ見るぐらいしかする事ないんですけどね(苦笑) そして朝を迎えました。松本から乗鞍行きのバスは出ていないので、バスが出ている新島々までローカル私鉄に揺られて行きます。新島々は乗鞍・上高地の玄関口になっている事もあって、電車に乗ってる人はみんなハイキング装備をした中高年ばかりでした。やはり若者は車なんでしょうね。休日の早朝なので地元の人の姿は殆どありませんでした。 |
1.新島々(松本電鉄) ⇒ 乗鞍畳平 |
松本電鉄(1日1本:1時間45分:季節運行) |
電車に乗っていた人の半分ぐらいが乗鞍行きのバスに乗りこみ、残りの人達は上高地行きのバス乗り場に向かいました。路線バスは普通「ワンマンバス」という言い方をします。これは乗務員が運転手一人なのでワンマンという意味なのですが、この路線はツーマン(運転手と車掌)運行します。 10月の3連休かつ乗鞍は紅葉のピークなのでもっと混雑するかと思いきや、バスは満席にならずに出発しました。しかし、途中から続々とお客さんが乗って来てあっという間に補助席も満席になり、これ以上乗れません状態になってしまいました。そして、次のバス停でまた人が待っています。 1日1本のバスなので通過は出来ないでしょうから、どうするのかと思いきや、無理やりデッキに立たせて乗せました(笑)足の踏み場すらなく、とても人工密度の高いバスになってしまいました。 |
満杯になったバスはひたすら山を登って行きます。登るにつれて、だんだんと木々が紅葉して来て車窓からの景色が綺麗になって来たのですが、紅葉を見物する路上駐車が増えて来ました。そしてとうとう片側にびっちりと路駐している車が並ぶようになりバスが進めなくなってしまいました。 ここで車掌の出番です。バスを降りて交通整理に当たります。対向車を上の方で止めてバスを少しずつ進め、そしてまた上の方へダッシュして行きます。車掌さんは、かなり走ってました(笑) しかしながら頂上の駐車場渋滞にはまってしまいました。昨年の夏に、岐阜県側から登った時も同じ様にはまってしまい、その時は歩いて頂上まで行ったのですが、今回もやっぱり歩く事にしました。朝早いので渋滞は大丈夫だと思ってたのですが、本当にハイキングする事になってしまいました。 |
2.乗鞍畳平 ⇒ 平湯温泉 |
濃飛バス・松本電鉄(1日4本:45分:季節運行) |
さて、早々と今回の旅のメインである乗鞍に辿り付いてしまいました。時間があるので穂高に向かおうと思います。ちなみにここ畳平バス停は、日本で一番高い所にあるバス停で標高2702メートルだそうです。頂上付近は岩だらけなので紅葉を楽しむという風景ではなく、紅葉を楽しむならやはり今登って来た長野県側がとても綺麗でオススメです。 ここから濃飛バスに乗って山を下ります。岐阜県側もやはり混雑しており1時間30分遅れて出発しました。私は、遅れていたお陰でピッタリだったのですが、1時間30分前から待っていた人は散々だったでしょうね。 |
3.平湯温泉 ⇒ 新穂高温泉(新穂高ロープウェイ) ⇒ 平湯温泉 |
濃飛バス(30分〜1時間1本:35分) |
さて、穂高にやって来ました。当然ここに来たのはロープウェイで頂上まで登って紅葉を見ようと思ったからです。が、ロープウェイが激混みのため断念。頂上に行くには2つのロープウェイを乗り継ぐ必要があるのですが、第2ロープウェイに乗る為には1時間以上待つ必要があるという混雑振りでした。とりあえず第1だけ乗って見ましたが、終点はロープウェイを乗り継ぐ場所でしかなく、ただの時間の無駄でした。特に見るものもないので平湯に戻る事にしました。 |
4.平湯温泉 ⇒ 上高地 |
濃飛バス・松本電鉄(30分1本:30分) |
当初の予定ではこれで松本に帰るはずだったんですが、時間があるので上高地にも寄って行く事にしました。いつもは行列の上高地行きも14時を回っていたのでバスを待っている人もあまりいませんでした。ちなみに上高地はマイカーは進入禁止なので、平湯(岐阜)もしくは沢渡(長野)からバスもしくはタクシーを利用する必要があります。 上高地に向かう途中で何台もの満員のバスにそれ違いましたが、2時間バスを待っても家に帰れる時間だったのでその時はまだ余裕で観光してました。でも、その観光気分も上高地に着いてバス停を見た時に吹き飛んでしまいました。なんと、バスを待つ行列が果てしなく続いていて列の最後方が見えない。。。。後で聞いた話によるとバスに乗るまでに5時間掛かったとか。 この列に並んでいても明るい内にバスには乗れないと思い「中の湯」まで歩く事にしました。「中の湯」まで行くと上高地を通らずに松本へ行くバスが走っているのです。普通の観光客はそんなの知らないだろうから、それなら乗れるだろうという気がしたので、速攻でバスで来た道を歩いて戻りました。乗鞍に続いて上高地でもハイキングをするとは思ってもみませんでしたね。トホホ。。。 道中、私と同じように歩いている人も少しいて、何人かの方とは話をしたりしました。ちなみに右の写真はハイキング中に撮った「大正池」の写真です。途中「釜トンネル」で水に濡れたりもしましたが、「中の湯」までは1時間掛からずに着きました。上高地から国道へ出る道は大渋滞だったので何気にバスよりも早く着きました。フフッ。でも足が攣りそう。。。 バスの時間の5分前にバス停に着いたのですが、松本方面へ向かう国道はすでに渋滞していたので当分バスが来る気配はなく、座ってバスが来るのを待つ事にしました。ここからバスに乗ろうとしているのは私だけだったのでちょっと勝ち誇った気分でした(笑) バスが来るのを待っていると1台の車が止まって人が降りてきます。降りてきた人は、私と同じ上高地から歩いた組で途中で挨拶程度の会話をした方でした。そして、松本方面に行くなら乗せてくれるというのです。「なんていい人だぁ〜」と感動しつつも、そろそろバスも来るだろうし遠慮したのですが、結局乗せて貰う事にしました。 全く見ず知らずな私を拾ってくれたのは、I原さんとM原さんという遠距離恋愛をされているカップルの方で、学生時代の先輩後輩だそうです。松本まで通常1時間ちょっとのところが3時間以上掛かったのですが、ずっと会話をしていたので時間が経つのがとても早く感じました。そして、旅で出会った人と行動を共にするというなんとも不思議な時間でもありました。どうもありがとうございました。 松本駅まで送ってもらって夜行で帰ろうかと思ったのですが、駅前のホテルに空きがあったのでもう1泊して翌日帰る事にしました。朝起きてみるとやはり筋肉痛になっていた(爆) 紅葉シーズンの休日に上高地に行く事は一生ないでしょうね。行った事のない皆さんはぜひ一度、山奥でのとんでもない行列を見に行かれてはいかがでしょうか? [終] |