利尻山の後日談
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 登山では、「早立ち早着き」が基本の一つとなっておりますが、この時の私達はただの観光客で、そんな事はつゆ知らずのこんこんちきでした。 この日の登山開始時刻がAM8時でしたから、おそらく民宿の朝食はAM7時からだったと思います。(詳しい時間はもう忘れちゃいました)
 「朝食まで少し時間が空いちゃうねー。」と言う事で、時間つぶしを兼ねて「姫沼」まで観光しに行くという今では考えられない超スローペースだったのです。

 ちなみに現在のパターンを書いておきますと、もう宿に泊まる事はなく (たまーにあるけど)、殆どがキャンプ泊となりました。 翌朝起床はAM4時前後が定番で、AM5時過ぎにはもうすでに山に向かって登り始めております。
 前日の就寝は寝つけなかったらイヤなので早目に寝床に付き、遅くともPM8時台にはシェラフの中にいます。(早いでしょ?)

 しかし驚くなかれ!今迄で一番早かったのは、PM7時就寝という記録を持っていて、「7時なんてポケモンが始まる時間だよ?」と姪のチーちゃんにまで、突っ込まれる始末。(うーん、かわいいやつめ・・・)
 この時もわざわざ朝食の時間まで待たずに、もっと早く、涼しいうちに出発していたら、もうちょっとはマシな登山ができていたかも知れませんね。 でも水筒一本じゃ結果は同じか・・・?

 さて下山後の話ですが、無事民宿に戻ってこれたのはいいものの、民宿の階段を上ろうとしてびっくり!足が痛くて痛くて、とても上れたもんじゃありません。 今まで翌日の筋肉痛は数多く経験してきましたが、直後の筋肉痛など生まれて初めての事です。

 「イテテテ、テテテ・・・」

 民宿のご主人は、私達がボロ雑巾のように階段にへばりついている様子を見て、気の毒そうに 「俺も若い頃、山小屋の建材を持って利尻山に登った時、もう二度とあの山には登らないと誓ったんだ!」と言っておりました。その気持ちは痛いほどよーく分かります。(実際に痛いんですもの)
 でも地元の方が協力して小屋を造ってくれていたのですね、感謝しなければ。

 平地を歩く分には、どうにか我慢出来るのですが、とにかく上下運動が辛いのなんの、体を動かすたび 「あーー・・」だの 「いーー・・」だの 「うーー・・」だの、うなり散らしておりました。それに日焼けもひどくて、まるで両腕に長い手袋をはめているかのようです。よりによって着替えの袖丈が日焼けよりも短くて、2色の両腕ちゃんがさん然と輝いており、人前で歩くのがとても恥ずかしかったです。 まぁ、それだけ天気が良かったという証拠なんですけどね。

 翌日、利尻島を出発し稚内を観光した後 (忘れてはいけません、これは観光旅行なのです)、我家に帰る途中で 「美深の叔母」 の所へ立ち寄ったのですが、普段人前では滅多に口を開かない私が(←ただの猫っかぶりです! by 姉)、先頭を切って利尻の珍道中を叔母に話していたのですから、よほど登山体験が鮮烈だったのでしょうね。本当に忘れられない思い出です。
 ほんの短い時間でしたが、笑いの絶えないひとときを過ごし、私達はまた我家へと車を走らせて行ったのでした。


美深のおばさんコンニチハ!

美深は良い町 一度はおいで!



※ 先日、NHKの「中高年の登山学」で、利尻山登頂の翌日に礼文へと渡っていましたが、山内賢さんはじめ出演者の方々全員が、しっかりとした足取りで歩いていらしたのを見て、びっくりしました。 (というよりショックでした・・・)
 登頂経験のある皆さんは、どうだったのでしょうか?


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