大室山・加入道山

 2009年10月10日(土)に、西丹沢の大室山・加入道山を訪ねました。大室山は東京近郊の山からの眺望で目立つ立派な山ですが、展望がないということで今まで登る機会がありませんでした。今回はモントレイルのトレイルランのシューズをはき、二本杖を使って登りました。走れるようなところはあまりありませんでしたが、二本杖は上体の力も利用して登ることができ、また川の渡渉時にバランスをとるのに役立ちました。登山コースは西丹沢自然教室〜用木沢出合〜犬越路〜大室山〜加入道山〜白石峠〜用木沢出合、西丹沢自然教室へと周回ルートです。人出も少なく静かな登山を楽しめる山です。


新宿531 650新松田720 831西丹沢自然教室 749用木沢出合755 953犬越路1004 1104西の肩 1108大室山1120 1124西の肩 1206前大室 1217加入道山1225

  1239白石峠 1319白石の滝 1508用木沢出合 1433西丹沢自然教室1440(新松田行きバス)

所要時間 6時間2分(歩行時間 5時間25分 休憩時間 37分)

費用 3570円 (新宿−新松田 往復1500円  新松田−西丹沢自然教室 バス代 往復割引2070円 片道1150円)


用木沢出合610m

西丹沢自然教室からの林道歩きもここで終わり、いよいよ用木沢に沿っての登りとなる。
石伝いで川の渡渉時に靴を濡らし冷たい想いをしたがそのまま歩いていると乾いていった。
犬越路まで800mの標示がある地点からは、沢の流れもなくなり、急登となる。

犬越路避難小屋1060m

檜洞丸と大室山の鞍部にある犬越路
小雨が降ってきたので避難小屋に入る。真新しい木材でできており、泊まりたくなるようだ。水洗のトイレはあるが、水場は近くにない。造りは八畳ぐらいの板の間と食事のできるテーブルがありました。

大室山山頂1587m

山頂には大室山の標識と三角点があるが、展望はない。
大室山(おおむろやま)は、古くは大群山(おおむれやま)呼ばれて、大きく盛り上がった山という意味があった。

大室山と加入道山間の尾根道

ブナの木の間を縫って歩きやすい登山道が続く好ましい道です。

ブナサルノコシカケ

ブナの古木に付着して木の栄養分を吸い取っている。
ブナサルノコシカケは、漢方薬や健康食品にりようされている。

加入道山山頂1418m

山頂は、展望はない。避難小屋がある。造りは犬越路の避難小屋と同じだ。寝具が少し置いてあった。
山名の由来は大入道の伝説もあるが、シカが多いところから鹿入道からきているという説がある。



白石の滝

白石峠から1km下ったところにある。登山道から木々の枝越しに遠望する。
この滝のある沢が大理石の産地だったので、大理石の滝とも呼ばれている。大理石は石灰岩がマグマの熱変性作用を受けてできる変成、再結晶したもので変成岩の一種。地名の白石も大理石と関係しているようです。

ここから用木沢出合までの間に白石沢を渡渉するところが数ヶ所ありバランスを崩さないように注意を要する。増水時には苦労しそうだ。

西丹沢のキャンプ場

用木沢出合から西丹沢自然教室に戻る途中に見えるキャンプ場の風景。三連休の初日でキャンプ場は賑わっているようでした。