デンマークの交通機関

  デンマーク国内移動の要 デンマーク国鉄

デンマークの国内移動に欠かせないのがデンマーク国鉄DSBです。

左の写真はコペンハーゲン駅でIC Lyn(インターシティ特急)の車両を撮影したものです。
車両によっては、自転車を持ち込めるところがあったり、子供のプレイルームがあるものもありました。
さすが福祉の充実した国ですね。
それから、私の印象では、発着時間は正確でした。

● デンマーク国鉄DSBのHP(英語ページ有)
http://www.dsb.dk/
発着時刻の検索が出来ます。

  コペンハーゲン中央駅

  ここからデンマーク各地へ鉄道が延びています。
デンマークの駅は、ホームまで誰もが立ち入ることができるようになっています。
入場券なしで、人を出迎えにホームまで行くことができます。
そして、自転車ごと入って行けます。

駅の構内には、マクドナルドなどファーストフード店や、キオスク、花屋、本屋、郵便局などがあり大変便利です。


  チケット・時刻表を手に入れよう 〜 コペンハーゲン中央駅 〜

 
駅正面を入って左
予約窓口のあるほう
 
駅正面を入って右
当日券売場

チケットは自動券売機でも買えますが、デンマーク語なのでよくわかりません。そこで窓口で直接買うことにしました。窓口の係員は英語が通じるので助かります。

また旅行プランを立てるのに役立つ時刻表は、駅正面を入って左の予約窓口のあるほうに入ると手に入れられました。
ちょうど旅行ガイドブックほどの大きさの時刻表が、並べておいてあります。

  デンマーク語じゃ、わからないよ 〜 チケットの種類と読み方 〜

私がデンマーク滞在中に手にしたチケットは3タイプありました。他にも種類があるのかもしれませんが、とりあえずこの3タイプについて紹介します。
まずは左のような正方形のチケット。これは近距離用のチケットでペラペラと薄い紙でできてます。
カストロップ空港からコペンハーゲン中央駅までのチケットを買うと、きっとこのタイプを手にすることになると思います。
駅には日本のような改札があるわけではないので、チケットを買えばそれをそのまま持ったまま電車に乗ることができます。

次に右のような回数券もあります。
この回数券は3区間乗れるもので、10回分(10klip)で130DKKのものです。
これは、コペンハーゲンからヘルシンゴーに行く際に、駅の切符売り場で買ったものです。
係の人に「ヘルシンゴーまで大人2枚」というと「往復ならコレ」と渡されたのがこの回数券だったのです。
きっとこの方が少しはお得になるということで勧めてくれたのだと思います。
行きと帰りそれぞれ、大人2人で5klipを使うという使い方なので、多分、片道の場合大人1人3klipのところ、往復割引で片道分が2.5klipになったということなんでしょう。
実際に電車に乗るときには、ホームまで行き、そこにある黄色い打刻機にチケットを挿入して、乗車時刻を刻印しておかなくてはいけません。
(打刻と同時にチケットの左端が小さく切り取られます)
後で車内検札で見つかると、罰金をとられるそうです。

なんとなくレトロですね。

それから、コペンハーゲン−オーフス間で利用したインターシティLynのチケットが次のような物です。
チケットには大切な情報が含まれているのですが、ほとんどデンマーク語の単語のため、かなり戸惑いました。
今回友人の協力を得て、チケットに使われているデンマーク語の意味を教えて貰いましたので、あわせて紹介します。

… 指定券 …

… 乗車券 …

  Alm. plads   普通席       Enkeltbillet   片道乗車券  
  Afgang   出発       Alm billet   普通券  
  Ankomst   到着       Voksen   大人  
  Vogn nr   車両番号       Barn   子供  
  Gangplads   通路側の座席       Udrejsedag   乗車日  
  Vinduesplads   窓側の座席       Over [駅名]   [駅名]経由  
  aaben kupe   区切られた席の…       Perron   プラットホーム  
  Ryger   喫煙       Tog   電車  
  Ikke-ryger   禁煙       BilletKontor   切符売り場  

  車両番号のなぞ

上でチケットの写真を見て、お気づきになった方がいるかもしれませんが、今回コペンハーゲン−オーフス間で往復した時の車両番号は、それぞれ44と45でした。

日本で新幹線に乗るときは、16両編成の場合、車両番号は1番から16番までとなっていると思います。
そのことが頭にあったので、最初チケットの「45」というのをみて「いったい何両編成?45両もあるわけないよなぁ??」と不思議になってしまいました。
なぜ車両番号の数字がこれほど大きいものになっているのでしょうか。なぞです。

右の写真は、オーフスからコペンハーゲンに戻る復路に乗った車両のドアの部分の写真です。
(コペンハーゲン到着後の車内清掃のために、反対側のドアも開いている状態です。)
上部に「44」と車両番号が表示してありました。
ちなみに、コペンハーゲンからオーフスに向かう往路に乗った車両には、車両番号が表示されていなかったように思います。
車体を見ながら車両番号を探して右往左往したのです。もしかして、指定席用の車両にしか車両番号はついてなかったのでしょうか。よくわかりません。
よその国の電車に乗るのは色々不安ですね。

  指定席、指定券所持者が現れるまで自由席扱い!?

オーフスからコペンハーゲンに戻る電車での事です。

オーフス駅でチケットを購入する際に、禁煙席を確保しようとしたところ、この日はあいにく混んでいたようで喫煙席の指定を確保しました。
電車が来る時間になって、友人がホームまで見送りに来てくれたので、電車が到着後とりあえず乗りこんで、窓越しに手を振って友人と別れました。

その後、チケットを見ながら自分たちの座席を探したのです。キョロキョロしながらようやく自分の席がわかってそこへ行ってみたら、対面式で4人座れるところに、すでに窓際におばさん二人と通路側に1人お兄さんが座っていました。
「あれ?私ら二人分の席は?」
「1つしか空いてないよ??」
座席の横でキョトンとしてお兄さんと目があったのですが、その時特にお兄さんの反応がなかったので、自分たちが座席の読み方を間違ったのかと考えた私たちはとりあえずその場を離れました。
「おっかしいな…、あそこだと思うけど?」
「お兄さんが席を間違ってるんじゃないの?」

そして、再度チャレンジ。座席の方に行ってチケットと座席番号を見比べながら “私たちはそこの席が私たちの席じゃないかと確認している”をアピールしました。
するとようやく、お兄さんが解ってくれたのか席を明け渡してくれました。
「なんだ、やっぱりお兄さん席間違ってんじゃん」
普通、大きな荷物持った異国人が席の前で困った顔してたら、「座席のことで困ってるんだな」くらいのことはすぐに解って欲しいところです。(^_^;
お兄さんは、自分の荷物をもってどこか他の席の方に移動していきました。

これはどういうことだったかというと、実はデンマークではたとえ指定席であっても、その席の指定を取ったお客さんが現れるまでは、自由席として扱われ、自由に座って良いことになっているそうなのです。(ヨーロッパの他の国でもそうなのかな??)

私はこの時、「こういうとき英語で言うと…、なんて言うんだったっけ??え〜っと…」とテンパっていたために気が付かなかったのですが、冷静だった夫によると、座席の上の表示が「Reserved」にちゃんと変わっていたそうです。
お兄さんは表示が「Reserved」に変わったことに気づかずにそのまま座っていた訳ですね。
だから、お兄さんが座席を間違った訳ではないのです。

ま、何にしても一言「そこの席、私らのやねんけど」と英語ででも言えば良かったんですがね。
とっさに英語が出て来なかったんですよね。情けない。ちゃんとフレーズを覚えておかないといけませんね(-_-;>

  その他、バス・タクシー・自転車

バスもたくさん走っています。オーフスでは友人の案内に頼ってバスに乗車しましたが、コペンハーゲンでは一度もバスを利用しませんでした。私たちの場合、オーフスからコペンハーゲンに戻ってきたときの電車のチケットを使えば、コペンハーゲンで特定区間のバスの利用ができたのですが、使いませんでした。もったいなかったですね。
タクシーも今回は一度も利用しませんでした。メーター制が徹底しているそうなので、利用しやすいかもしれませんね。
それから、自転車。国土が平坦なため、自転車での移動がとても一般的なようです。
みんな、寒さも何のその。自転車でぶっとばしていました。
そのため、コペンハーゲン中央駅の前は自転車の駐輪でいっぱいでしたね。
旅行者も、レンタサイクル(有料or無料)を借りると移動するのが楽になるかもしれません。
冬場だと余計寒くなるから、私はイヤですけど。


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