用途・種類:電力増幅五極管、Ef(V) x If(A) =5.5 x 1, 口金接続=6B
動作例 :Eb=250V, Ec2=200V, Ec1=-13.5V, Ib=40mA, Ic2=7.5mA, rp=90kΩ Gm=3.5mS
● 終段の自己バイアス抵抗
自己バイアス抵抗 Rk は CZ-504-D は動作例から 280Ω、 UZ42 は 410Ω、UZ41 は動作例から 480Ωとなります。 これを手持ちの抵抗から 300Ω+120Ω+100Ωのスイッチ切り替えとしました。 これらの抵抗値は若干大なるも問題ありません。
● 出力トランス
直流電流容量 50mA 程度の中型形出力トランスにて納まります。 7kΩ/8Ωが望ましいですが手持ちの 5kΩ/8Ωを活用しました。
● 終段回路およびB 電源電圧
B 電源電圧をやや低めの 250V とし、終段スクリーン電圧 Ec2 は CZ-504-D を挿して 220V となるようブリーダ・ドロッパを調整しました。 UZ41/UZ42 では動作例より低いけど、特段の支障はありません。
● 初段、ドライバ段
6U8A/6EA8/6GH8A を採用しました。 五極管部から終段に C/R 結合が可能ですが、三極管部を直結カソードフォロワ・ドライバとし、その負荷から終段に C/R 結合しました。 後の超三結回路実験への準備です。
● B 電源回路
100V-220V 50VA のセパレーション・トランスに 12V0.3A の汎用トランスを継ぎ足して、1N4007x4 によるブリッジ整流としました。 リップル・フィルタには 350V100uF x2x2 および 400V560uF x2 にて、二段π構成の途中から L/R 電源として分岐しました。
● ヒーター電源回路
終段管 CZ-504-D のヒーター電圧が 5.5V、スイッチ切り替えにて 1Ωの直列抵抗を挿入し AC 5.3V に調整しました。 初段、ドライバ段に対するヒーターハム対策の DC 電圧付与は、ヒーター回路を終段管カソード回路に接続して済ませました。
● 回路図
● 動作点点検
回路図に示すように、三種の出力管につき終段 Ek/Eb/Ec2 を点検、何れも安全圏内を確認しました。
● 出来映え
どの球も若干個性的なペントード音です。 しばらく聴いて「これはこれで行けるな」。
● 応用動作〜汎用化
US ソケットの 7AC/8EP 接続および UZ ソケットの 6B 接続とのアダプタを作り 6K6GT/6F6GT をそのアダプタに着装して挿し替えて UZ41/UZ42 ポジシヨンにて動作できるようにしました。 さらに軽い動作なら 6V6GT/6L6GB もアダプタに着装し挿し替えて Rk は CZ-504-D ポジシヨンの Rk=300Ωで動作でき、KT88/6550/EL34 (6CA7) も・・・