第4回 紬に合う帯 
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 紬の着物には、どんな帯を締めたらいいかという質問を、読者の方からいただきました。一般的には“織りの着物(糸を染めてから織った物)に染めの帯”と言います。

 素材でいうなら、塩瀬・縮緬・紬。染めの方法は、友禅・紅型 ・絞りなど。

 地味な紬は綺麗な帯を合わせるといいですね。染め帯なら、季節を演出するのに最適です。草木や風物など、四季折々のものを。また、トランプや香水瓶など、ちょっと変わった柄も面白いですね。

 明るい色や絣模様の紬なら、あっさりとした織り模様の帯も素敵です。袋名古屋帯・八寸帯などと呼んでいるようです。軽くて締めやすいので、初心者にはありがたい。

 珍しいところでは、異国の布。私はタイで買ったショールを帯に仕立ててもらいました。他にもアジアには綺麗な刺繍の布があったりしますから、旅行に出かけたときなどに注意して見るといいですね。

 向いていないのは、豪華な金糸などの入った袋帯。紬は基本的には普段着ですから。ただ、最近は紬地の訪問着などもあります。その場合でも、あまりキンキラしたものは合いませんね。
 
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