衣の会




◆青梅きもの博物館と食事の会  99年8月20日◆

 8月は講義がお休みです。そこで行事を考えました。いつでも行けそうで行けない郊外の美術館を訪ねてみること。それだけでは淋しいので、美味しいお昼ご飯を一緒にいただいて。参加者は約30青梅きもの博物館人、青梅線の日向和田という駅に集合しました。

 まずはお食事、吉川英治氏の奥様がやってらっしゃる和菓子屋さんで、栗おこわのお弁当をいただきます。青梅といえば梅林が有名、梅のワインやジュースもありました。お料理を堪能して、さあ、博物館へ。

 ここは週末だけしか開館していません。私達は団体だったので、係の方が丁寧に説明してくださいます。まずは皇室ゆかりの衣裳。梨本の宮妃伊都子様が実際にお召しになったものなど。帝しか身に付けることの出来ない模様“桐竹鳳凰紋”は、これから講義で習います。こればかりは実物を生徒さんにお見せできないので、こういう場所で見ていただいておくのです。

 その次は江戸時代の着物。幔幕に架けるための花見小袖、近くで良く見ないとわからないほど細かい絽目の夏の衣裳など、どれも見事な織りと刺繍です。その次の展示室は染め。男性用の着物もありました。最後の部屋には、友禅の袱紗や御所の様子を京人形で再現したもの、そして皇太子様ご成婚の時の衣裳を再現したものも。(因みに雅子様の再現衣裳を着て写真が撮れるそうです)それらの前で記念集合写真写真を撮って、この日の見学は終わりました。

 帰りは近くを散歩する人、和菓子屋さんに戻っておみやげを買う人、いろいろでした。途中で雷が鳴って心配しましたが、天気ももったし、無事帰路に就きました。さすがに都心から電車で1時間半以上かかる場所、この日は本多先生をはじめみなさん洋服、浴衣の方が一人いただけです。次の行事は、着物で行けるところにしたいですね。

 


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