衣の会




◆「日本のきのを知る講座」第2回  99年4月15日◆
 この日のテーマは、本多先生前回と同じく「草木染」。紅花、藍、紫についての詳しいお話です。本多先生の着物は、薄緑色の無地紬。帯は最近手がけている、結城紬の糸を使った格子柄の織り帯。前回私が締めていたものと同じシリーズです。濃い緑の帯締めで引き締めて。
昼コース生徒さん 夜コース生徒さん

 生徒さん達の着物ですが、左のかたはお母様譲りの“お召し”だそうです。40年ほど前のものだとか。縞が少し斜めになっていて。帯はふくれ織りで薄い色の模様が入っています。黄色い帯締めをしてらしたのですが、本多先生のアドバイスでは、ちょっとそれが目立ちすぎるので、もう少し薄い色にした方が良いとのことでした。

 右のかたの着物は白地に蚊絣。こちらもお母様のものだそうで、丈が足りないので胴のところで継いであるとのことです。こうやって大切に着続けていくのは、素敵ですね。このかたの帯は変わっていて、蝙蝠が織り模様で入っています。写真ではちょっとわかりにくいかしら。帯揚げは赤、モダンな感じでベリーショートの髪によく合っています。そういえば、左の方もショートカット。いちいち結い上げずにすんで、便利なんですよね。縄模様染め帯

 私の着物は「今月の一枚・12月の着物」でご紹介した久米島紬です。帯は右下の写真の、縄模様縮緬染め帯。ずいぶん前にデパートで見つけ、衝動買いをしました。地色の綺麗なオレンジと、スッキリしたデザインに惹かれて。名古屋帯なのですが、胴を半分に折った名古屋仕立てが好きではないので、額縁仕立てにしてもらいました。その方が“ぺたん”と畳めて気持ちいいし。

 黄土色の帯締めをしましたが、模様の中の青灰色のものも合いそう。本当はそれより、その色の無地の着物が欲しいのだけど。地味な色なので、顔映りの良いものを探すのは大変でしょうね。そんな風に、買う買わないは別にして、何が合うか考えるのも楽しいものです。

 


ホーム