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◆公開講座・初めて「きもの」にふれてみる
99年6月8日◆
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6月8日、公開講座が開かれました。いつも本多先生のお話だけなので、何かみなさんが参加できるものをということで決めたテーマです。「きもの」といっても、今回は季節がら“浴衣”。定期講座の生徒さん、その方のお友達などがいらしてくださって、わいわいと楽しい会でした。先生の着物は、単衣の紬に結城の織り帯。右の写真です。9月になったら、結城まで行ってランチョンマットを織ることになっているので、そのデモンストレーションを兼ねています。
さて講義ですが、まずは一反の反物からどのようにして着物が出来上がるかの説明。襟やおくみをどうやって裁つか、案外知らないものです。次に浴衣の由来、もとはお風呂で着ていたものだから、あまりちゃんとした場所には出ていけないというお話。それから浴衣にもいろいろあって、最近はカラフルなものが店頭を飾っていますが、綿絽や綿紅梅(紅梅織りという織り方のもの)などの昔ながらのものも見ていただきました。
いよいよ、着付けと帯結びです。この部分の講師は、衣の会会員の千田先生。写真左上の方です。こちらの着物も結城の無地で紫陽花のような水色。帯は本多先生のオリジナル。最初は会員さんにモデルになってもらって、千田先生が着付けます。帯結びは、リボンのような文庫と、ペタンとした貝の口。ひとしきり説明した後は、実際に生徒さんに出てきてやってもらいました。あまり時間がないので、洋服を脱いできちんと…というわけにはいきません。服の上から着たり帯だけ結んだり。
本当に初めて着物に触る…という人は、あまりいらっしゃらないよう。でも、中国からの方なども来て下さっているし、テーマに添ってあくまで初心者向きにすすめていきました。ご自分の浴衣を持ってきている方も。こういう会では、どんどん質問して積極的に行動したほうがとくですね。帯結びはここでやってみても、帯の長さや厚さによっていろいろ変わってきますから、自分がしめるものを使ってやってみるのが一番。どちらにしても、1回だけではすぐ忘れてしまいます。習ったらすぐ復讐することが大切でしょう。
私がお手伝いをしたのは夜の部だけですが、昼の部では質問もたくさん出て、「お手洗いにいったときにはどうすればいいのか」という、あまり人には聞けないけれど切実なものも。実際に着てみて初めて疑問に思うこともありますしね。最後に着物の畳み方を習って、終わりました。熱心な受講者のみなさんのおかげで、いい講座になったと思います。衣の会ではこれからも引き続き公開講座を開いていく予定ですので、次はこれを読んでくださっている貴女も参加して下さいね。 |
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