衣の会


 
  
 

◆「日本のきものを知る講座」第1回  99年4月1日◆


本多先生 衣の会定期講座「日本のきものを知る講座」が始まりました。今までもやってはいたのですが、場所が狭くたくさんの人に来ていただくことかできなくて。今回からは青山にある東京都の施設「ウィメンズプラザ」で開くことになりました。予想以上に申込が多く、嬉しい悲鳴を上げています。

 この日は、その第1回目。みなさん初めてお会いするので、少し緊張気味です。これから1年間のお付き合いなので、まずは本多先生の自己紹介が少々。講義のテーマは「草木染」、実際に紅花や藍で染めたものを見ながらのお話です。私も何年か前に受けたのだけれど、忘れていることもあって、お手伝いしながらも耳を傾けていました。

衣の会スタッフ一同本多先生の着物は、テーマに添って草木染。今先生が制作している作品です。布は値段を抑えられるよう縦に絹糸、横に結城の紬糸。色もすべて天然素材で染めると高くなるので化学染料と混ぜて。全部で7色の無地ができるそうです。今回着ていらしたのは藤色。因みに私の着ているのは、縞結城、「今月の一枚・11月の着物」に詳しいことが書いてあります。帯も結城紬の格子柄。お太鼓の部分だけを二重に仕立てた、名古屋帯です。軽くてとても締めやすいもの。また、写真の一番右の方も縞結城の着物。黄色に細い緑やピンクの縞が入っています。間近に見たい方は、かなり先の話ですけれど、11月23日にショーがありますのでその時にどうぞ。オリジナルの縞結城を、その持ち主自身が着ます。

 この日はとても暖かかったのですが、先生は単衣のコート、私は羽織、もう一人の方は道行と上に着て生徒さん達いました。日が落ちるとまだ寒いし、帯付き姿になるには早すぎる気がして。これが中旬になって桜も葉が出てくるようになれば、もうコートはいらないのでしょうね。そうすると、帯のおしゃれの季節になります。

 生徒さん達の中にも、着物の方がいました。ベリーショートの髪に、昔風の長い羽織とか、昭和初期風の大きな模様の小紋とか、みなさん個性的で。講義が進むに連れてそういう方が増えていくと嬉しいのですけれど。
 
 

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