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◆定期講座 2000年6月1日◆
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新年度の講義が始まって、最初のお当番でした。ちょうど今日から衣替え、みなさんいっせいに夏の装いでいらっしゃいました。まず右側の写真、本多先生は紺地紬の単衣に紙布の帯。これは和紙を織り込んだ布で、黒っぽく模様のように見えるのは紙に書いた文字、つまりお習字の反古(ほご)紙なのです。
下の写真左は、衣の会の役員の方。茶色地の無地紬で着物はさりげないものですが、絽の染め帯が紫陽花でこの季節にピッタリです。今は単衣できているこの着物、別の単衣を買ったので、シーズンが終わったら袷に直すとか。和裁の先生をしてらっしゃるのでおての物。昔の人はみんなそうやって着回しをしたのでしょうけれど。
そして下の右の写真は、生徒さん。上品な模様の小紋に紗の袋帯です。他にも4人ほど着物の方が。みなさん半襟や襦袢はもう絽、小物も夏用のものが多かったようです。今の季節は何を着て良いか難しいのですが、もう真夏のように暑いのだから、少しくらい先取りをしてもよいのでしょうね。
因みに私は、この季節に着るものが無く、洋服でした。
今日の講義は友禅について、次回は江戸小紋。このあたりは比較的身近な内容です。名物裂などになると、簡単に見本をお見せすることができないのですが。熱心な生徒さんが多く、講義が終わっても先生に質問や相談が向けられて。何はともあれ、1年間休まずに来ていただきたいものです。
5月20日には、昨年度の生徒さんからも希望を募って、高崎市の染料植物園に行きました。ちょっとお天気が良くなくて残念でしたが、草木染の山崎青樹先生のお話もあり、勉強になったのではないでしょうか。(私は一昨年行ったので、今回は参加しませんでしたが)これからも素敵な企画を立てていきたいと思っています。 |
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