ふぶいてた
わたしの心を察したかのように
細かな雪が
低い空から
舞い降りて
昇って
どこに行ってよいのか
迷ってるのか
上に行き
下に降り
吹き飛ばされていく。

わたしも、
『こころ』という風の導くまま
飛んでいけたらいいのに。
でも
受け止めてくれる人のいないこの想いは
降りて
昇って
上に行き
下に降り
同じところで、ぐるぐるまわる。
見えない出口を探しつつ
くるくるくるくるまわりつづける。

そして

低い空からわたしの顔に落ちてきた白い固まりは、わたしの頬でしずくに変わる・・・・

by Haruki Murase