ついに他人様のてっぽーにまで手を出してしまいました。というわけで、今回は委託品です。 |
さて、受け取った60を早速ばらして中をチェック。うーむ、すごい。 まずは、心臓部のポンプセクションでありますが、評判の悪い蛇腹がきれいに粉砕されています。ピストンの打撃をか弱いビニールの蛇腹で受け止めようと言う根本設計が間違いの元。形式はともあれ、これはシリンダー形式に改造しなければならないでしょう。 次に、評判の悪い給弾機構。モーター軸に連動して歯車が回転し送り出す構造ですが、見るからにホコリに弱そう。試しに洗浄スプレーを吹いてみたら、ゴミがわらわらと。これはゼンマイ式に改善すべきでしょう。 一方、メカボやチャンバー周りは、仕上げはともかく、なかなか良くできた設計です。こちらはきちんとセットアップすれば、無理に他社のパーツを組み込むよりも高精度で長持ちしそうです。
と、一通り点検したところで、工作の方針を検討します。 |
方針が決まったら、あとはやるだけ。 まずは、メカボ関係。ノーマルのモーター軸延長シャフトが通ってた穴をセンターがずれないように拡張。EG1000の軸受け部分がピッタリ収まるようにします。シャーシ側にはモーターステーを設置してモーター位置がずれないようにします。この状態で、バッテリー丸々一本分空回ししてギヤの当たりを取ります。ついでに外れやすいタペットレバーの収納部分にはスペーサーを入れてセクターに引っかかるのを防ぎます。 シリンダー周りは、当初マルイのピストンを加工して使えないか試しましたが、ステーの加工が難しいので断念。アングス製を購入してもらいました。これの内部を鏡面研磨して組み込みます。 この時点で試運転。すると、さっそく問題点が浮上してきました。 |
給弾機構は、マルイのゼンマイマガジンをストック内に収納しました。下に向けての撃ち下ろしでもきちんと給弾され、かつノーマル以上の装弾数を実現するために、角度と位置あわせには、ずいぶん悩みました。
固定は、分解やメンテを考慮して、ステーやリブをバットストック内に接着し、ネジ止め無しでしっかり噛み合うようにしました。 ゼンマイマガジンにTOPのスプリングパイプを取り付け、その先にジョイントを介してアルミパイプ、さらにジョイントでノーマルのマガジンチューブに接続しています。 これで、ノーマルに比べて装弾数は200発くらい増え、丘の下への撃ち下ろしでもある程度は弾幕を持続できるようになりました。 |
バッテリーは、延長ケーブルを作ってアモボックスまで引っ張り、ダミーカートの下に隠します。発射速度から考えたら、7.2Vの方が良いのだが、問題は持久力。8.4Vの方がもちは良いが、ピストンクラッシュが怖いし、発射速度がMG42並みになってしまい使いにくい。単一型のセルを使ってジャンボバッテリーを作る手もありますな。
あとは、もともと長すぎるインナーバレルを、12センチカットして、28センチにしました。これで、無駄なパワーロスもなくなり、集弾性も向上しました。 と、文章にしてしまうとあっという間ですが、いやぁ大変でした。そもそもネジが多すぎます。しかも、ネジ穴の位置に微妙なずれが多いので、複数のネジを少しずつ同時に締めないと組み立てられない。もう一回やる?と訊かれたら、ハッキリ「イヤだ」と答えます。 追記:その後、ゲーム投入前の試射で、一番不安だったピストンが「またもや」逝ってしまい、とうとうお蔵入りしてしまいました。 |