19i 園芸植物用語解説
 
[そ]
草質ソウシツ:@葉の質感を表す用語で,革質,洋紙質などの比して質が軟らかいものをい
 う。草本一般の葉や落葉樹の軟らかい葉。A木質に対する語で,草のような軟らかい
 もの。
早熟栽培ソウジュクサイバイ:春に早く加温して苗を育て,降霜の心配がなくなってから露地に
 植付けて栽培すること。
早春植物ソウシュンショクブツ:2〜3月に芽を出して生育し,6月下旬から7月上旬までに開花
 結実する植物。例:ウメ・フクジュソウ。
双子葉植物ソウシヨウショクブツ:被子植物を二大別したときの1群で,単子葉植物と対立する。
 種子の子葉が2枚,葉脈は網状,花の各部は多くは4数性又は5数性などの特徴があ
 る。
装飾花ソウショクカ:中世花のうち,大形で美しく,昆虫への目印になる花をいう。例:ガク
 アジサイの花序の周囲にある大形の花。
造精器ゾウセイキ:シダ類,コケ類の雄性生殖器官で,精子を造る。シダ類では前葉体にで
 きる。
総包ソウホウ:花序の下にあって多くの花に共通の包のことで,その一枚一枚を総包片とい
 う。例:タンポポの萼ガク状のもの,ニンジンの花序の基部にあるもの。
草本ソウホン:木本モクホンに対する語。木部があまり発達せず,地上部が1年で枯れる軟らか
 い茎を持つ植物で,普通単に”草”という。生育期間により一年草,二年草,多年草
 の区別がある。
草落ソウラク:ケシの萼ガクやブドウの花弁は開花と同時に脱落し,サクラやクワの托葉は若
 葉のうちに落ちる。このような現象をいう。
造卵器ゾウランキ:シダ類,コケ類の雌性生殖器官で,卵子を造る。シダ類では前葉体にで
 きる。
族ゾク:植物分類学上の一階級で,科又は亜科の下,属の上に位置する。族を更に亜族に
 分けることもある。
属ゾク:植物分類学上の一階級で,族又は亜族の下に位置し,種の上にある重要な単位。
 属名は種小名と結合して種を表すラテン語の名詞。例:バラ属。
側根ソクコン(枝根とも):主根から出る枝根。
束生ソクセイ(叢生ソウセイとも):@カラマツやイチョウの葉が短縮した枝の先端に束になっ
 て着いていることを束生という。A茎の場合にはススキ,ハギ,ヤマブキのように株
 立ちになること。
促成栽培ソクセイサイバイ:収穫を終わるまで温床又はガラス室などで多くは加温して育て,普
 通の栽培よりも早く生産を上げる栽培。
側着ソクチャク(沿着エンチャクとも):雄蘂オシベの葯が花糸の側面に沿って合着しているもの。
 例:コブシ・スイレン。
側弁ソクベン:スミレの花の上弁の下にあり,左右に張り出した2枚の花弁をいう。
側脈ソクミャク:中央脈から分かれて葉の両側を斜め前方に走る葉脈のこと。
俗名ゾクメイ:植物学上の植物の名前でなく,一般に世間で呼ばれている名前。
粗毛ソモウ:手触りのザラザラする粗い毛。例:キュウリ・カラスウリ。
ソリッドバルブ(solid bulb) → 球茎

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