16-2 植物用語(図解)解説
参考:北隆館発行「原色園芸植物大圖鑑」
山と渓谷社発行「春・夏・秋の花」
T 花序
総状花序
花軸に花柄のある花が多数着く。花は下部から上部へと咲いて行く。フジ,ギボウシ,
ヒメヤブラン
穂状花序
花軸に花が直接着く。花に柄がない点で総状花序と異なる。オオバコ,モジズリ,イ
ノコズチ
散房花序
総状花序の変形。花柄が下のものほど長くなり,花序の上部はほぼ揃う。アブラナ,
ヨモギギリ,ナズナ
散形花序
花軸の先端からほぼ同じ長さの花柄を持つ花が放射状に多数出る。サクラソウ
円錐花序
総状花序の花柄が花軸となり,それぞれに花柄のある花が着く。ナンテン,アセビ,
オオアレチノギク
複合散形花序
散形花序が2回重なったもので,セリ科の特徴。ニンジン,パセリ,ヤブジラミ
二出集散花序
主軸の頂端の花が最初に開き,次に対生する側枝の頂端の花が開いて,以下次々と開
いて行く。ハコベ,マサキ
鎌形花序
単出散形花序の一種。花軸の途中から一方向へ,次々と側枝が出て花が着く。フリー
ジア,サワルリソウ
頭状花序(頭花)
花軸の頂端が平べったく円盤状で,その上に花柄のない多数の花が密生する。その周
りを総包が取り囲み,全体として一個の花のように見える。タンポポ,アザミ,マツ
ムシソウ
肉穂状花序
穂状花序の一種。花軸が太い肉質となり,花柄のない花が多数密生する。ミズバショ
ウ
尾状花序
穂状花序の一種。花軸に花柄のない単性花が多数着き,尾状に垂れ下がる。雄花序は
基部から花軸ごと脱落する。ハンノキ,ヤナギ,シラカバ,カシ
杯状花序
杯状になった総包の中に,1個の雌蘂からなる雌花一つと,1個の雄蘂からなる雄花
多数が入る。トウダイグサ属に特有。
[次へ進んで下さい]