21 樹木医
全国各地の自然や歴史を象徴する巨樹・古木林などの中には,環境の悪化等により樹
勢が衰え姿を消すものも多いが,こうした樹木の活力回復・保存のための技術を持った
人は極めて少ない現状にあります。
このため,林野庁ではこれらの貴重な樹木等の樹勢の回復・保全に関する専門技術者
「樹木医」の養成を行う「ふるさとの樹保全対策事業」を平成3年度から実施し,自然
を愛し保護する気運を高め,緑化の推進に期待を寄せています。
この樹木医は,準公的資格として位置付けられ,地域の「緑の文化財」保存技術者と
しての活躍が期待されています。
樹木医になるまでの流れについて,その概要を掲載しました。
1 受験資格
@樹木の保護,樹勢回復,治療に関する研究,実務経験が通算して7年以上の方
A必要書類としては,
業務経歴証明書
樹木の保護,樹勢回復,治療に関する技術的内容を中心とした小論文
B都道府県の推薦,又は一般公募により受験資格審査が行われます。
2 研修会
場所:農林水産省森林総合研究所,(財)筑波学部資金財団筑波研修センターなど
期間:15日間程度
カリキュラム:樹木の生理・生態,農薬の基礎知識,病虫害の診断と防除,気象害
・土壌障害等の診断と対策,樹幹と根系の処理技術,後継樹の保護・育成,
遺伝子保存等
主催:(財)日本緑化センター
3 合格者の決定
筆記試験〜面接〜審査を経て合格者が発表されます。
4 登録
(財)日本緑化センター,都道府県林務関係部局,都道府県緑化センターなどに登
録されます。
5 お問い合わせ先
(財)日本緑化センター TEL 03-3585-3561
林野庁造林保全課 TEL 03-3502-8111(内線5218,5219)
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