わた
(1)アオイ科ワタ属の植物の総称。一年草または木本性植物で、約四〇種がある。
繊維作物として熱帯から温帯にかけて広く栽培される。葉は掌状に三〜五裂。
花は大形の五弁花で、黄・白・紅など。果実は卵形で、熟すと裂開して、
長い綿毛のある種子を出す。綿毛は、紡績原料や脱脂綿・詰め綿の原料にされる。
種子からは綿実油(めんじつゆ)をとる。リクチメン・アジアメン・
カイトウメン・ナンキンメンなどが代表種。木綿(きわた)。草綿(わた)。
[季]秋。〔「綿の花」は [季]夏〕
(2)ワタの実や蚕の繭などから製した繊維のかたまり。古くは絹綿・真綿をさし、
木綿が普及して後は木綿綿をさすことが多い。現在は、化学繊維からも製する。
[季]冬。
出典:goo 辞書
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