むかし奄美にワニがいた



「南島雑話」という本がある。著者は名越左源太という幕末の薩摩の人で、藩内の政権紛争に関連して奄美大島で謹慎させられ、島内をくまなく歩きこの書をしるした。幕末期のこの島の民俗や自然等が挿し絵入りで細かく記述されている。例えば、面白い話では名瀬市から山を隔てた住用というところで「アマダツ」という生き物が発見されたことが記述されている。どうやらこの生き物は「ワニ」だったようである。(地方によってはサメのことをワニとよぶがここでは本当のワニである)
時は移り景色も生活も大きく変わっているが、この「南島雑話」にかかれていることの「残り香」はまだあるのではないか。
   
アマダツとは


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