志木グリークラブ
こんなこと・あんなこと
志木グリークラブが彩の国男声コーラスフェスティバルに出演
2010.10.2 彩の国男声コーラスフェスティバル2010 秩父 ミューズパーク
今夏の記録的な猛暑も終わりを告げ、漸く秋の気配が訪れてきた10月2日、彩の国男声コーラスフェスティバル2010が秩父ミューズパークで開催され、 志木グリークラブが出演した。
今年のフェスティバルには、男声合唱団15団体、女声合唱団5団体の計19団体が参加した。
志木グリークラブは、8番目に出演し、矢澤千宜先生の指揮で滝廉太郎メドレーを演奏した。この曲は、最近までグリークラブに在籍していた山本晧之助さん が編曲したもので、滝廉太郎が作詞した荒城の月、箱根八里、秋の月をメドレーで歌うものである。グリークラブは今年の7月から矢澤先生に指導していただい ており、その時からこの曲に本格的に取組んできた。3曲とも皆さん馴染みの曲であるがそれぞれ曲想に特徴があり、日本語の曲を上手に歌うのは結構難しい。
皆さんご存知のとおり、矢澤先生は、リコーダー指導者として日本では第一人者であるともに、日本の歌を歌う会を主宰されており、日本歌曲の指導でも実績 のある先生である。その先生から練習の時度々「そこのところ、下手ネー」と言われながら、日本語の詞のフレーズを大切に、強調する歌詞としない歌詞、レ ガートに歌うところと歯切れよく歌うところなど、日本語の曲を上手に歌うコツを教えていただいた。特に声を出す前に出す音のイメージをキチンと頭の中でつ くり声として出すように言われてきた。
今回歌った滝廉太郎メドレーは、荒城の月、箱根八里が4分の4拍子、秋の月が8分の6拍子、また2分の2拍子の荒城の月と拍子が変わり、しかも曲間に繋 ぎのコーダがある。果たして、出来映えはどうだったのだろうか。(今年は、第九の会の女性陣が同行しなかったので、演奏の講評を聞けないのが残念である)
ところで、嘗てグリークラブには20数名のメンバーがいたが、色んな事情で退団・休団者が出て、現在は約半数になり、今年は13名で参加しパート編成に も苦労した。第九の会ではテノールパートの棚田さんがベースパートに回って、低音部を支えてくれた。そんななかで、初参加組としては、手島元第九の会会長 と福島さんがいる。特に手島元会長には、大変お忙しい中ご無理をお願いし短期間で暗譜をしていただいた。
彩の国男声コーラスフェスティバルは、昨年から、埼玉県内の合唱団が集まって開かれている。男声合唱フェスティバルといいながら、女声合唱団が参加する 埼玉らしい(何が?)合唱祭である。今年は、5団体の女声合唱団が参加したが、特にさいたま市からきた2団体は、衣装もオシャレなら、歌に合わせた振付け など、歌って見せる合唱で、これなら良いやと勝手に納得した次第である。
一方、今回参加した男声合唱団にほぼ共通して言えることは、結団10年を越える団が半数以上で、高齢化が進んでいることだ。
今年のフェスティバルで注目することは、1991年秩父市立影森中学校の校長と教諭で作詞、作曲され、今では全国の卒業式で歌われている「旅立ちの日 に」が県合唱連盟の理事でつくる合唱団“ハゲマス会”によって披露されたことだ。男声4部合唱に松山市の作曲家井川丹さんが編曲した。今回を機会に来年以 降もこの歌を本フェスティバルで歌ってゆくとのことである。
今年も、ドン・キホーテ男声合唱団の16名と一緒にバスで行った。ドン・キは来年5月第8回定期演奏会を予定しており、それに向けて新曲に取り組んでお り、今回は男声合唱組曲「草野心平の詩」より、天と雨を6番目に演奏した。
志木グリークラブにとって、中心的な演奏会である彩の国男声コーラスフェスティバルに今年も参加できたことは、私にとって何物にも代え難い宝である。
趣味で自発的に参加しているグリークラブで皆と歌えることは、何と恵まれていることかと家族、友人等に感謝する。この年になれば、自分の健康のこと家族 の健康等色んなことが起こるのが常である。それらを乗越えられるのも合唱があればこそである。合唱が楽しいから歌い、歌っていれば楽しくなるものである。
矢澤先生の力を借りてもうチョット上手になって、来年も彩の国男声コーラスフェスティバルに参加したいものである。
(2nd-Tenor:和氣敏夫)
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