男声合唱団

志木グリークラブ
      こんなこと・あんなこと        

<2003.08.02> 第14回おとうさんコーラス大会に出演
ユニフォームを新調し、「たいしめ(鯛締)」を熱唱!

 待ちに待ったおとうさんコーラス大会が、8月2日、秩父ミューズパーク音楽堂で開催された。
 今年は、関東各地から28団体が参加し、自慢のハーモニーを競った。今年は例年になく梅雨空けが遅かったが、当日は真夏を思わせる暑さが戻っていた。そ れにも増して、会場は各団体が日頃の練習成果を遺憾無く発揮し、熱唱のステージが繰広げられた。

 我が志木グリークラブは、今迄で最多の23名で出場し、初谷先生の指揮で、合唱による風土記「阿波」より“たいしめ(鯛締)”を演奏した。今回の演奏に あたっては、今年の初めに演奏曲を決め、従来にも増して気合を込めた練習を重ねより質の高い演奏を目指した。

以下、出演順に参加団体と演奏曲、合唱団のコメント(プログラムから)を紹介する。

    
順番 団 体名 演 奏曲 コ メント(プログラ ムから)
宇都宮男声合唱団
(38名、栃木県)
@おにぎりの歌
A柳河
 昨年2月創立。ヨチヨチ歩きの合唱団です。合唱を やっていたひと、カラオケ以外は初めての人が約半分。現役もいればリタイア組も。男声合唱をやってみたいとゆう仲間が集まり、指揮を鈴木静枝さんにお願い しスタートしました。基礎を学びながら持ち歌を増やし色々な舞台に立てたらと思っています。
コール・アール
(8名、新潟県)
@権兵衛が種蒔
A君もそこにいたのか
 私達がこの大会に参加するのは三度目。男声合唱の 魅力を求めて、いろいろなジャンルの歌に楽しく取り組んできました。今回は、その中から、平和への祈りを込めて黒人霊歌を初めて歌います。最初はロズ ミックな楽しい曲、次は敬虔な賛美歌、黒人霊歌の二つの面を表すこれらの曲の真髄にどこまで迫れたか、どうぞお聴き下さい。
アンサンブル「響」
(9名、埼玉県)
@帰れやボニー
A村長さん
B権兵衛と田吾作
 平林寺の緑と野火止用水の近く、栗原公民館で毎週 水曜日の夜に練習をしています。混声合唱団「響」の男性です。第1回の大会から出演し、おとうさんとおかあさんによる2部の大合唱も楽しみにしています。
グリーナインス
(29名、埼玉県)
@ 砂上(海に寄せる歌  埼玉第九合唱団の男性有志で、夏だけ作る合唱団で す。男声合唱の魅力を感じ、楽しい歌を歌っていきたいです。今年は、20数名でハーモニーとパワーのある、実力派合唱団にしたいと思っています。
IL Campanile
(9名、埼玉県)
@ 男声合唱組曲「柳河風物詩・第二」より 水路  もうすぐ20歳の我が団は、小高先生のもと男声合 唱を肴に酒を飲み、夜を徘徊し、女房を忘れての日々を送っている未成年者達である。もうすぐ大人の世界に足を踏み入れることになり、ドキドキワクワクの今 年である。来年は20歳祝いの演奏会もあるので、ぜひとも大人の歌酒を教えて下さい。うら若き川越の泥酔者より。
土声会
(19名、山梨県)
@「尾崎喜八の詩から・第三」
安曇野
 合唱はよくサッカーのようなチームゲームに例えら れる。では私達のゴールっていったい何だろう。それは皆の気持ちとピッチがピタリと合って、ハーモニーのサhワーを全身に浴びた時の一瞬の充実だろう。今 年我「土声会」は7名の新人を迎えた。内5名は20代前半。若い世代にゴールの瞬間を伝えられるのが今一番嬉しい。
R・コール
(18名、埼玉県)
@ A‐Roving
A Bound for the Rio Grande
 おとうさん大会、連続して4回目です。川越の北、 坂戸で歌っています。今年は、第3回のコンサートを先週済ませ、ホッと気がゆるんだところですが、この秩父で、皆さんの歌と後のビールを期待してやって 参りました。歌は今年もシー・シャンティーです。皆さんは何を歌われますか?
男声合唱団ハゲマス会
(15名、埼玉県)
@ さらば青春  私たちの正体は、埼玉県合唱連盟の男性理事Sで す。今日はかげで運営の手伝いをしていますが、それだけでは物足りなくて歌ってしまいます。「ハゲマン」だの「さらば青春」だのと、何か気になることばで すが、心身ともに至って若者のボクたち、今日も元気に歌います。どうぞ聴いて下さい。
ドン・キホーテ男声合唱団
(14名、埼玉県)
@ 1本の鉛筆  6/8に10周年記念第5回演奏会を無事終了。ご 来場の皆様どうもありがとうございました。本日は、第1回広島平和音楽祭に美空ひばりが歌った「1本の鉛筆」を男声でお聴かせします。11/23の YARO会演奏会(埼玉会館)では、当大会常連の県下5男声が集い、「ドンキ」は日本民謡を合同の富士山とともに歌います。ぜひご来場下さい。
10 所沢メンネルコール
(45名、埼玉県)
@合唱による風土記「阿波」より“たたら”  1987年に創立された我が「所メン」はこの6月 に第17回演奏会を盛況の内に無事終了することが出来ました。平均年齢も今は50歳代後半となりましたが、音楽に対する情熱は歳を重ねるごとに白熱し、 70名の団員は毎週の定練以外の合間を縫ってボイトレ、自主練習に明け暮れ、一人一人が充実した人生を謳歌しています。
11 クルトウス
(9名、群馬県)
@秋の夜
Aよきひとよ
 クルトウスは、少しずつでも自分を楽しく開拓して 高齢化社会を生きぬこうという合唱団です。高齢化にめげない発声法と選曲。そして、コーラス未経験者も、小人数でも歌える指揮者のオロジナル作品などを歌 います。熊谷の北30分の群馬県太田市へ、第2第4日曜日の夜、おいで下さい。Tel0276‐38‐2581奥山までご連絡を。
12 男声合唱いず
(20名、静岡県)
@そうらん節
A最上川舟歌
 2001年2月誕生,まだ2歳半。高校生から喜寿 の人まで、怖いもの知らず、生意気盛りの30名。去る5月18日第1回演奏会を有料で開催、大成功にお終えることができ、ホッとしたところです。練習は月 2回、日曜夜、芹澤卓弥先生のユカイな合唱指導にのせられきれいな小宮山香織先生のパワフルなピアノの伴奏で育っています。
13 三月会(早大コールフリューゲルシニア
(25名、東京都)
@ listen to the lambs  平成13年秋に結成。毎回40名以上が集まって月 1回第3月曜日に練習。重厚なハーモニーを楽しんでいます。平均年齢67歳で70歳代が18人もいますが、気持ちは全員ヤング。客演、施設訪問活動もし ています、。近い将来の「ホームコンサート」が夢。昨年は孫のような後輩が全国大会で金賞を獲り、“おじいちゃん”も鼻高々です。
14 志木グリークラブ
(23名、埼玉県)
@ 合唱による風土記「阿波」より “たいしめ(鯛締)”  よう!また来たな、職場はもちろん、愛する家族に も見放された、哀れなお父さん達よ、志木グリークラブが癒しのハーモニーを提供しよう。ストレスにする、しないは聞き手の気分次第だ。ところで俺達の母体 「志木第九の会」は11月定演を予定している。武満徹、東混の愛唱曲そしてフォーレのレクイエムの3ステージ。癒されに来な。
15 しじゅうから合唱団
(15名、群馬県)
@武蔵野の雨
A春
 またやってきました。今回も阿部先生の曲を演奏し ます。初参加の大宮以来、10回位になると思います。いつも楽しく歌わさせていただいております。事務局の方々には感謝いたしております。
16 男声あんさんぶる「ポパイ」
(16名、埼玉県)
「English Sea Shanty」より
@Haul Away Joe
ABlow The Man Down
 こんにちは。歌好きお酒好きの集まり、男声あんさ んぶる「ポパイ」です。昨年10月には、10周年記念コンサートを行いました。あなたも是非一緒に!団体としてはまだ成長段階ですが、お酒の方は円熟期を 迎えています。
17 コーラスしなのジュニア
(15名、新潟県)
@希望の島
Aちんちんちどり
 昨年の小出郷文化会館大会の2部では、参加合唱団 の次から次へと歌い継ぐそのエネルギーと、心から合唱を楽しんでいる姿に圧倒されたことを思い出しています。我々も楽しむ気持ちを持って、練習に望んでい ますが、最近は叙情的な歌が多くなりました。しみじみとした感じが出せればと思っております。
18 アウルズ
(20名、栃木県)
合唱「日本民謡集」より
五つ木の子守唄
 栃木県の合唱の垣根を越えて仲間が毎月1回のペー スで集まり宇都宮で活動しています。日本民謡だけでなく黒人霊歌や邦人合唱曲などでも、今まで歌いとばしてきた歌の魅力をもう一度かみしめて再発見しなが ら楽しんでいます。メンバーがそしてみなさまが長く合唱が楽しめますように…。
19 フォー・ナイト
(4名、群馬県)
@In the evening by the moonlight
AIt's small world
 今年もまた、元気に参加させていただきます。今回 は、「ぜひとも、楽譜と、譜面台を持たないステージにしよう」という、全員の強い(?)誓いのもと練習してきました、本邦初の暗譜のステージ。果たして どうなるでしょうか。乞う御期待です。会場のみなさん、耳を澄ましてお聴き下さい。
20 洋光台メンネル・コール
(15名、神奈川県)
@ Soon ah will be done  18年を迎えた洋光台男声合唱団の有志が、この大 会に是非とも参加しようと編成したグループです。洋光台男声合唱団は団員約60名で、昨年はみなとみらい大ホールで第6回演奏会を開きました。2度の 訪独から、老人ホームの慰問、コミュニティハウスでの文化交流まで幅広い演奏活動を行っています。
21 コール・グランツ
(12名、埼玉県)
@ 男声合唱組曲「水墨集」より
渡り鳥
 1988年創立され、早いもので15年目になりま す。おとうさんコーラス大会は皆勤です。11月にYARO会のジョイントコンサートに出演しますので特訓中ですが、あらたに取り組む曲ばかりえ少々焦り気 味です。
22 あひる会男声合唱団
(15名、茨城県)
男声合唱組曲「海豹と雲」より冬の夜  あひる会合唱団(混声)の男性が団内活動として、 男声のハーモニーを楽しみに親睦を図るために始めたもので今年で6年になります。月1回土曜日の夜、練習をしていますが、その後焼鳥の煙にむせびながら酒 を飲み、合唱談義に花を咲かせるのが楽しみで皆集まってきます。多田作品の色が出せればと思っています。
23 つむぎの里ゆうき男声合唱団
(22名、茨城県)
@ふるさと
AI've been working on the Railroad
 平成15年1月創立のほやほやのおやじ合唱団で す。練習は第1、3、5木曜日午後7時から9時まで結城第一高校の音楽室で行っています。埼玉県からも数名参加しています。30〜40代の若い人の参加大 歓迎です。
24 常磐ひたちメンネルコール
(27名、茨城県)
男声合唱組曲「月光とピエロ」より
@ピエロの嘆き
A月光とピエロとピエレットの唐草模様
 1993年に創立、メンバーは東京から福島県いわ き市までと広範囲から集まっている。「関東おとうさんコーラス大会」など、年間5〜6回のステージを踏み、これまで、中国、韓国など、5回の海外演奏を している。今年10月には、創立10周年を記念して、第3回定期演奏会を日立シビックセンターで開く予定である。
25 東芝那須工場合唱部
(7名、栃木県)
@ hail holy queen  栃木県の大田原。企業は人員を減らし、ここ合唱部 もあおりを食らい、あえいでいた。大会も近づくある日、肝心の演奏曲が決まっていなかった。定番曲に甘んじていいのか?皆の思いも同じだった。そして男が 言った。これで行きましょう。そして皆の気持ちは、ひとつになった。
26 静岡男声合唱団
(27名、静岡県)
@ヴォルガの舟唄
A小夜曲
 第7回大会から8年連続でお世話になっています。 今も熱い青春の想いを胸に秘め、野郎どものぶ厚い和声に果たせなかった“夢”をなおも追うロマンチストばかり。眼を閉じてお聴き下さい。きっとそこに凛々 しい黒髪豊かな…。来年静岡!!お待ちしてま〜す!
27 合唱団JOY男声
(15名、群馬県)
@五つ木の子守唄
Aおてもやん
 昨年より2回目の参加です。当団は高崎で65名の 混声合唱団です。50名の上州bの女性に囲まれて16名の男性頑張ってます。ごらんの通りの面々ですが、平均精神年齢は40歳を自負。赤羽先生の厳しくも 愛情ある指導の下、来年3月の第4回定演に向かって楽しく歌ってます。第2部も楽しみに女性応援団大勢参加しています。
28 メンネルA.E.C
(15名、埼玉県)
@君をのせて  今年10月の第2回演奏会に向け、現在猛練習中で す。重厚なハーモニーとビールをこよなく愛するYARO達が、今年も団内指導者“平井宏尚”の編曲作品を引っさげて参加します。1部での歌は勿論のこと、 2部(本命?)も大いに楽しみ、かつ盛り上りましょう!!
※ 合唱による風土記「阿波」について(野倉暢洲監修)

 この曲は、1962年11月から12月にかけて作曲され、翌1963年10月、合唱を東京リーダーターフェル1925、指揮を荒木広明氏によって全曲が 初演された。

 この作品は、阿波(徳島県)地方で歌い継がれた民謡の伝統保存ということよりも、この地方に存在し、また存在した労働の形態から音楽を再創造すること に、多くの努力が払われている。

 従って、部分的には生の民謡から得られた伝承旋律をとりいれながら、一方では、全く原型を止めないものや、架空の旋律で構成されている。

 この組曲「合唱による風土記-阿波」の成功により、合唱組曲としての「民謡」は大きく変化することになる。歌詩は実在のものを借用して新しく曲を作ると か、また最近では「詩」さえも作詞家に新たに委嘱している。こういった意味からもこの曲は、現代の合唱音楽の先駆けといわれている。

 なお、この曲は、1.たいしめ(鯛締)、2.麦打ち、3.もちつき(餅搗)、4.水取り、5.たたら(踏鞴)、以上5曲で構成されており、第4ステージ 曲として、多くの男声合唱団で 演奏されている。
<たいしめ(鯛締)>について
 阿波の入口ともいえる鳴門の鯛は、激しい潮流にもまれ、その美味たるや天下一品といわれている。かつては、一網で数百、数千尾を獲ることができた。

 鯛締とは、鯛網を引くことであり同時に豊漁への祝唄でもある。また、一説には、獲りたての鯛を荒塩と酢で締め、酒を酌み交わして大漁を祝ったともいわれ ている。
うれしめでたの  若松さまは
枝が栄えりゃ   葉も茂げる

岬鼻から      戻ろうとすれば
鯛やさわらが    呼び戻す

貯めた貯めたがよ   この網ゃ貯めた
磯の藻綿で      また貯めた
♯うらばなし♭

♪ : 昨年の小出郷文化会館での第13回おとうさんコーラス大会の後、出演団体のレベルが年々アップしてきていることに、いつもは我が道を行く(『際物路線の志 木グリークラブとゆう尊い伝統があるんじゃ』)グリーメンの中に危機感が生まれた。

 そこで今年のおとうさんコーラス大会に向けての「傾向と対策会議」が持たれた。際物路線でいくのか?思い切って新路線に活路を見出すのか?暗譜でいくの か?ソロ入りの曲にするのか?ユニフォームは?(ステージでの見映えは?)喧喧諤諤の議論がなされた。

 そこで、結論は、
 演奏曲を早い時期に決めて、歌い込む :
 平均年齢には全く関係ないと推察されるが、さっき練習したことが、休憩時間2歩歩くと忘れてしまう。ニワトリ 症候群の症状がある。
際物路線でもなく、男声合唱の定番曲でもなく、チョッピリ難しい曲を選曲する :
 嘗て野倉さんが演奏したことのある「たいしめ」を選曲した。この曲は、いきなり出だしの掛け声のところで勇壮 な男声合唱の和音を聞かせるようになっていて、同じパターンがその後も随所に出てくる。
各パートの掛け合い、スピード感テンポ感、威勢の良さ、等々色んな課題のあるどちらかといえばプロ好みの曲か。
歌詞の意味、曲の背景を理解して歌う :
 そんなこともしないで今まで10年間も歌っていたのですか?。そーなんです。今我が志木グリークラブでの流行 り言葉は「もう10年も合唱をやっているんだから」 です。(陰の声「10年やっても出来ないものは出来ない」)曲が決まって、野倉さんから上述のご講義があって、みんな夢に見るほど詞の意味、背景について 学習しました。なかには、鳴門まで行った者もいたとか。いないとか。
練習方法として、「細切れ、くっつけ方式」を導入する :
「たいしめ」は1番と3番はほぼ同じ曲想で2番がチョット変わっている。従って、まず、1、3番を仕上げ、後か ら2番仕上げて通す。
暗譜で歌うクセをつける :
 毎回の練習において、必ず1度は暗譜で歌ってみる。譜面を持たずに歌うことがこんなに大変なことであることを 実感する毎日でした。「譜面依存シンドローム」の患者が多い?
♯♯ユニフォーム新調♭♭

♩ :今までイエローとピンクの2種類のポロシャツで歌ってきたが、10年も使ってくりゃ色も褪せてくる。そこで、今回のおとうさんコーラス大会を機会に新調 することにした。 (デザイナーは、野倉さん。胸にはトレードマークの“汗かきゴリラ”) 色は、ブルーとイエローの2種類。

 今回は、曲にも合わせブルーで出演した。
 (サポーターの声:「馬子にも衣装」とはよくいったもの。映えてたわ。「たいしめ」 が上手に聞えたわ。)

 来年は静岡でのおとうさんコーラス大会。今から楽しみである。

(2nd-Tenor:和氣敏夫記)


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