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海外釣行記 メキシコ、レイク・エルサルト
トップ > 釣行記・お便り > 2006年5月 メキシコ、レイク・エルサルト

★★ 釣行記や写真を頂き感謝!先輩達の体験談こそが次の釣行者の大きな助けになるのですから ★★

「レイクエルサルト釣行記」 [東京都・逢坂様]
2006年5月(GW) メキシコ、レイク・エルサルト

ずっと前からいつかメキシコにバス釣りに行きたいと思っていました。3年ぐらい前にこのサイトを見つけましたが、諸事情からバス釣りを2年半ぐらいやめていました。今回、ついに夢が叶ってメキシコに行くことができました。夢を叶えるお手伝いをしてくださった海外バスフィッシングのスタッフの方々に感謝します。


5月3日(旅の始まり)
あんなに楽しみにしていた釣り合宿なのに、二人とも風邪を引いてしまった。解熱剤・抗生物質・胃腸薬・鎮痛剤など数種類の薬漬けになって、いざ出発!夢と希望と気合があれば病に勝つと信じて・・・。

成田から大韓航空で無事にロスに到着。アラスカ航空のチェックインをしようとカウンターを探すが見つからない。歩いているうちに気付かずアラスカ航空のカウンターの前を通り過ぎてしまっていた。空港職員の方に聞いて、長蛇の列に並ぶ。前方には「バスプロショップ」と書かれ背中にリアルなバスの絵がプリントしてあるTシャツを着たアメリカ人2人組が並んでいた。「あの人たちもメキシコにバス釣りに行くのかね〜」などと会話しつつ、ようやくチェックイン(この二人のアメリカ人が、後に我々の旅のキーパーソンになるとは!?知る由もなかった・・・)。

機内に座ってふと横を見ると、先ほどのバスプロTシャツのアメリカ人が隣に座っているではありませんか! 二人はアメリカのバス釣り雑誌を熱心に読んでいる。入国カードの書き方がよく分からず、思い切って下手な英語で隣のアメリカ人に尋ねる。すると、とても気さくに親切に教えてくださった。「日本からメキシコにバス釣りに来ました。」と話すと、とても喜んでくれて、バス釣り雑誌を貸してくれた(全部英語なので分からなかったが、雰囲気は伝わってきた)。彼らもエルサルトに行くのだという。滞在するロッジはどこかと聞かれたので"エルサルトロッジ"だと答える。彼らは"エルサルトロッジ"という名前にはピンと来ない様子。

そうこうしているうちに、14時10分、マサトランに到着。荷物を受け取りゲートを出る。お迎えの人が我々の名前が書かれたプラカードか何か持って立っているのかな〜、とワクワク緊張しながら出口へ。しかし・・・あれ?お迎えらしき人がいない・・・。でも正面には、釣行記でおなじみの、あのスイギスさんの姿が!ああ〜親切にもスイギスさん自ら迎えに来てくれたんだ、と思って駆け寄ってみるが、スイギスは不思議そうな顔で我々を見ている。そこへ、先ほどのバスプロTシャツアメリカ人が登場。スイギスは「ハーイ!ようこそ!」と笑顔で彼らに挨拶している。なんと、彼らも同じロッジに行くのだった(彼らは、ロッジの名前がパパロタロッジからエルサルトロッジに変わったことを知らなかったので、機内で我々がロッジ名を言ってもピンと来なかったのだそうです)。

<事件@ え?予約がない?>
スイギスは我々の予約は聞いていないと言う。「ガーン・・・!」。我々は焦りまくって、このサイトのことや手配していただいたスタッフの方の名前を言い、スイギスは携帯でどこかに連絡。ようやく予約があったことが確認できたらしく、一緒に車に乗せてもらうことができた。例のアメリカ人の名前はジムとマーク。このロッジは3回目だそう。彼らと共に2時間ほどかけてロッジにドライブ。長旅&慣れない言葉&予約がない事件etc.で、この時点で結構疲れが出てしまって眠い。でも、ジムとマークが絶えず話しかけてくれたり、ポテトチップスを勧めてくれたりするので、眠るわけにもいかず、耐える。

そして17時、ついに夢にまで見たエルサルト、エルサルトロッジに到着。皆さんの釣行記でおなじみ、ボーイのシヌエが、これまたおなじみのマルガリータを持って出迎えてくれた。部屋へ案内され、早速、タックルの確認。大丈夫、壊れていない。スイギスが明日からの予定を説明し、タックルをチェック。そしてロッジ内を軽く見学。スイギスが手帳を見せてくれたが、確かに我々の名前はメモされていなかった(泣)。明日から登場する日本人のYさんご一行の名前はしっかり書いてあった。

夕食までの間、1時間半ほど眠る。目が覚めるともう暗くなっていて、先ほどのアメリカ人、ジムとマークが釣りから帰って来ていた。彼らは常連なので慣れたもので、ロッジに着いたらすぐに湖に直行。さっそくデカバスをキャッチしたらしい。写真を見せてもらったところ、信じられんサイズのバスが写っている! それを見て、我々は一気に臨戦態勢に突入したのだった。明日からが楽しみになってきた。

夕食の際に、ジムとマークから情報を聞き出し、我々は興奮しまくり。なんせバス釣りは2年半ぶり。6年前に行ったフロリダの悪夢(全然釣れなかったのだ・・・。)が未だ尾を引いていたので、実際、ジムとマークが釣ったデカバスの写真を見るまでは「自然が相手の遊び。過大な期待は落胆も大きいので、まぁ少しでも釣れれば良いかな。」と思っていた。でも、今は期待感でいっぱいになった。部屋に戻ってラインなどの最終点検、夢はふくらむ。いよいよ明日は釣りだ。


5月4日(釣り1日目)
5時起床。シヌエが、これまた何回も読み直した皆さんの旅行記のごとく、オレンジジュースとコーヒーを持ってきてくれて、美味しくいただく。ジムとマークと同席で朝食をいただき、AM6時すぎ、レイクへ向けて出発。湖までの道沿いにお墓が有ったりして日本と違い興味深い。乾季だからか景色は枯れ木が多いが、季節はもろ夏。ただし朝夕はちょっぴり寒い。約10分でボートランプへ到着。ここで今回の僕らのガイド、ミゲルを紹介される。
今回の釣行では、海外バスフィッシングの方のアドバイスどおり、ガイドに一緒に釣ってもらいガイドの指示に従う。この点を肝に銘じて釣ることにした(結局これが良い結果に繋がったが悲劇?も起きた)。最初にミゲルに挨拶をして、送っていただいたスイギスを介して、大物に狙いを絞りたいと伝えてもらう。ミゲルはなかなかの美男子で、笑顔が良い。あとで聞いたら22歳で3人のパパ、本職は漁師とのこと。いよいよランプを出航するが、エンジンの掛かりが悪い。生ガス出まくりで、プラグが悪いのかな?と思いつつ、エンジンに火が入り出発!

朝イチはワンドで枯れ木が乱立する場所で、必殺POP−Xでトップ。すぐに反応があって、上がってきたのは40cm位の良型。メキシコのバスは捕食が下手らしく出ても乗らないことが結構ある感じ。日本と違って豪快な水柱で楽しい。ボートを流しながらしばらくPOP−Xで釣った後、岬を越えた所のワンドでセンコーの指示。早くもセンコーの登場にひょっとして状況が厳しいのかなと思ったものの、反応は直ぐにあって、バスとテラピアが釣れた。そして、数キャスト目、フォール中のルアーを持ち上げたところ、グッと竿先に重みが。根がかりかなと思った直後、ミゲルから「セット フック!」の掛け声。反射的にあわせると魚の反応。重い・・・。糸も随分引き出される。ゆっくりやり取りして浮いてきた魚体をみて超興奮。「デ、デカイ!!」。ネットインした魚は53cmのハーフグランデ。開始2時間強で早くも50UPをキャッチ。う〜ん!恐るべしエルサルト。一方、スピニングで釣りをしている朝川氏の方は、反応が悪くノーバイト。私はこのあと15分きざみ位で50〜52cm、5〜6ポンドの魚を3本キャッチし、午前の部が終了。一旦ロッジへ戻り昼食。

少しだけ休んで、2時から午後の釣りへ出発。午後はセンコー、デスアダーを使ってヘビキャロやワッキーで釣っていく。数は出るが、型が出ない(既にメキシコ病に侵されている為、40cm級はオートリリースにてチキータ(子バッチ)扱いである)。ちなみにミゲルはワッキーの使い方が上手くて、一人で快調に釣っている。我々の方はどうもワッキーが上手くいかないので、ハードルアーをやりたいとミゲルに伝え、バモノス。奥のシャローエリアに私たちを連れていく。ついに定番のラトルトラップのクロームメッキを使う。高速巻きで、連続してイイ型のバスを6本キャッチ。特に流れ込みのような場所では56cmがあがった。
そしてそのとき、ミゲルがラトルトラップのチャートで62cmをGET! すげ〜! こんな大きなバスを間近で見たのは初めてだ。デカバスを実際に見たことにより我々の闘志は倍増した。結局このエリアで50オーバーを7本。DEEP−X100やグリフォン、バイブレーション−Xも使うが、ラトルトラップのゴロゴロ音が良いらしく、ラトルトラップの一人勝ち! しかしながら朝川氏の方は、依然としてパッとしない。

夕方は奥のワンドエリアでポッパーを少しやることに。ここで本日最後のグランデ55cmをゲットし、一日目終了。朝川氏はスピニングで攻めたのだが、初日は数があがらず、相当不満げな様子。彼女の最大の欠点はベイトが使えないこと! なんとかせねばと思う。

ロッジに戻ると、アメリカンチームは午後だけで一人50匹も釣ったという。夕食時に今日1日で何匹釣ったかと質問され、私は30、朝川氏は8ぐらいと答えると、「えー?信じられない、たったそれだけ?!」とすごく驚かれる。マークは親切で、私が異常に日焼けしているのを心配して、薬用ローションを貸してくれた。なんて良い人たちなのだろう、やはり釣り人に悪い人はいないなぁ、と嬉しく思う。部屋に戻り、ラインを巻き直して、明日に賭ける。


5月5日(釣り2日目)
ボートランプにて、いざ出発ダー!と思ったら、ランプから数百メートル行った所で突然ボートが立ち往生・・・。

<事件A ボート故障>
昨日からエンジンのかかりが悪く、故障箇所はプラグとクラッチだと思うよと伝えたのに、何も手当てしなかったらしい。私はミゲルに整備をするように注意! フットコンにてゆっくりとランプに戻って、貴重な朝に約1時間のロスタイム(泣)! 怒ってもミゲルは笑ってるだけ。しょうがないのでボートチェンジして仕切り直し。

朝イチは昨日ミゲルが62cmをゲットした辺り、真ん中に草の頭が見えるようなシャローエリアに。ペンシル、ポッパーなどで攻めるも、昨日より反応が弱い。結局小一時間ほど流したが、小さめのサイズが2〜3本釣れただけ。
そこで、ワームを中心に攻めたいと伝えると、岬に移動。テキサス、へビキャロなどで釣っていくが、大物は掛からず。よくても45〜50cmばかり。もう既にメキシコ病に感染しているらしい私と朝川氏は、目が60になっている。それにしても朝川氏の釣果が芳しくない。昨日スピニングを巻きすぎて手首が痛いと言って、超弱気。そこで、朝川氏には新兵器アンタレスDC7を渡して、デプスのアウトクロスを使わせることに。アンタレスのDC7は恐ろしいリールで、ベイト初心者が最初から50メートルの距離をたたき出し、しかもノーバクラッシュ。朝川氏はその仕掛けでリザードを立木に打ち込む。ミゲルと私はセンコー7インチをやはり立木に打ち込み、いい感じで50cmオーバーをコンスタントに釣り上げる。
そして10:20頃、ようやく朝川氏にもいい当たりがあり、自身初となる50オーバー、53cmをゲット。不機嫌が嘘のように治り喜んでいる。手首の痛みも吹き飛んだ様子。さらに時は11:00頃、センコーのグリーンをテキサスで投げていた朝川氏のロッドが根本から曲げられて、猛烈な勢いで走りまくっている。さすがコンクエストよりギヤの大きいアンタレス。徐々に巻き取れて、その魚体が水面に見えてきた。これはデカイ! ミゲルがナイスキャッチでネットに納め、無事ランディング。なんと63cm、8ポンド。とうとう初の60オーバーをゲット! 朝川氏は大はしゃぎ。そりゃあそうだろう、日本にいたらまずお目にかかれないイイ魚。私も水槽以外でこんなデカイのを見たのは初めてだ。思わず私も興奮してしまい、バス君の大きな口にげんこつを入れたりしてそのデカさをかみしめる(バス君、ゴメン!)。それにしてもこの大きさでも日本のデカバスのようなクサイ臭いがせず、美しい魚体だった(日本では、私が仙台の野池で53cmと、櫻川にて58cmを釣ったのが記録だが、ヌメッとしていて非常にクサイ臭いがした。人間で言えばオヤジ臭ってやつ?)。

マークとジムは昼飯を食べるとすぐ湖に出かけた。火がついている我々も昼寝をせずすぐ出撃!

<事件B あわや、プロペラが直撃スレスレ>
ここでまたもや事件発生。ミゲルがフットコンを船上から水面に降ろすのを忘れてプロペラを回したため、プロペラが甲板に叩きつけられ、ペラが折れて飛び、危なく私の頸動脈と眉間を直撃するところだった。とっさに避けたので危機一髪。もう少しで桃太郎侍になるところだったので、笑いながらミゲルの首を絞める。相当危険だったのだが、なんだかおかしくて笑える。その後は彼のことをミゲちゃんと呼ぶようになり、無口だったミゲルと奇妙なコミニケーシュンが取れるようになり、スムーズに場所移動等が出来るようになった。

<事件C さらばメガバスロッド>
そうこうしているうちに、ミゲルが貸してあったメガバスロッドを合わせとともに破損。ああ愛しのメガバスロッド、何本かある中でもお気に入りのを持ってきたのに(泣)。でもミゲルはニヤニヤしているだけで、これまた謝らない! メキシコ人は謝る文化がないのかと思ってしまう。まあ、昨日大物を上げた竿なので、だいぶ負担がかかったのかもしれないので仕方ない。一方、デプスと雷魚で有名なウィプラシュの竿は、50cm前半なら鰹の一本釣りのようにボートに乗せられるくらい強靱だ。このサイトの管理者が書かれているとおり、日本の竿は感度ばかりで耐久性が無いのかも知れない。でもメキシコと比べると詫び寂びの釣りが日本の釣りなのでしょうがないですね!
その後、またも立木の密集したエリアにてセンコーで釣り始める。ここではスイムベイトも活躍。3時30分頃、またまたラトルトラップエリアへ移動。立木エリアとラトルトラップエリアで、私は56cm、55cmをゲット。ミゲルも55cmをキャッチ。いいサイズが出て嬉しい。午後は2時から4時の時間帯が調子よかった。その後の時間帯は、風が吹いて厳しかった。また、ミゲルが連れていくポイントには必ずネットの残骸があり鳥がたくさんいた。ここのバスはテラピア中心の生活らしい。最後はトップで40cmサイズを中心に十数匹釣り上げて、本日は終了。

夜、一日遅れで到着したY氏一行と情報交換。Y氏一行も1日目は散々だったらしく、なんとガイドが3つのポイントしか回らなかったとのこと。私ももう少しで桃太郎侍になるところだったし、船の故障で時間をロスしたし、積極的にポイントを回ってくれなかったように感じていて不満が募っていたので、Yさんたちの件含めてスイギスに直訴した。釣行記にハッキリ自分の意志は伝えることと書いてあったので、心苦しさもあったが思い切って言ってみた。また、ジムとマークに釣果報告をした際、彼らは日本人チームの獲得数の少なさを指摘、ガイドを変えた方が良いのではないかとスイギスに言ってくれた。私たちの要望は、魚群探知機付きの船にして欲しいのと、できれば釣行記を見て実績のありそうなポンシアーノさんというガイドに変えてくださいと、言ってみる。しかし諸事情によりミゲルで続行してほしいとのこと。その代わりミゲルには十分言っておく、Y氏一行のガイドにも注意すると言われ、承諾した。その話が終わると、スイギスがご自身のタックルが置いてある部屋に案内するとのことで着いていくと、多数のロッドとルアーを見せられた。そして、シークレットのリザードのレッドフレークやセンコーの赤黒をいただいた。さらに、親身になってデカバスの釣り方を伝授してくれた。

ジムとマークは明日は釣りを一旦お休みしてマサトランにゴルフに行くという。私がスイギスにルアーをいただいている間、朝川氏はマークにリザードやスピナベの動かし方をレクチャーしてもらっていた。彼らは本当に親切で、自分たちだけでなくみんながいい釣果をあげることを願っているのだ。


5月6日(釣り3日目)
朝、スイギスが一緒に湖へ。スイギスに言われたらしく、しょげ気味のミゲル。ボートも換えてくれた。古いボートだが魚探が付いている。嬉しい。

<事件C ボート沈没?>
出発して間もなく、突然、ボートに水が逆噴射!3人して頭から水浸しになる。本当にボートにはツイていない。しばらくの間、水抜き作業。またもや貴重な朝にロスタイム(泣)。
気を取り直して再出発。

そして時は7時半ごろ。最大のドラマが待ち受けていた。岸に向けてリザードを投げていた朝川氏に大きな当たりがあったのだ。朝川氏は、必死になって巻いても巻いても上がってこない状況に「巻けないよぉ、上がらないよぉ。」と叫ぶ。朝川氏の悲鳴と完璧に弓なりになっているロッド! 手こずっているうちにバスが立木に遁走しようとしたので、私は「ミゲル〜! エレキで岸から離れて!」と英語で叫ぶ。ミゲルが船を動かし、朝川氏はバスと格闘。水面に出てきた魚体は凄くデカイ! 大げさだが映画ジョーズのホオジロザメがオルカ号を襲うシーンみたいだ。となると私はクイント船長か?・・・訳のわからない妄想はともかく!ミゲルも必死にネットに入れようとするが、大きすぎてうまく入らない。ハラハラしたが、無事ランディング!やったぜ!引き上げると別格のごとく重い! よくぞ引き上げた、朝川氏。計測すると、66cm・10ポンドオーバー! デカイ!
初日のミゲルの62cm、昨日の朝川氏の63cmまでもが可愛く見えてしまう。私の顔と比べれば一目瞭然。この大物を釣り上げたワームは、スイギスさんから頂いたリザードのレッドフレークで、フックは赤針。朝川氏は、昨夜マークから伝授された「トゥイッチ・トゥイッチ・ジャンプ」という動きを意識したらしい。岸際のいいポイントに落とせたなぁと思いながら、本当のトカゲを思い浮かべながら動かしていたらバクっときたと言う。う〜ん、それにしてもデカイ。


66cm、10ポンドオーバー

しばらく岬回りをして、20〜45くらいのチキータを釣り上げる。朝川氏は昨日・今日と60UPを釣り上げているため、重度のメキシコ病に感染、釣り上げられたチキータに「パパとママを呼んで来なさ〜い」なんてのたまう始末。そして9時半頃、ミゲルが「バボノス。うんだらかんだら・・・」と言う。どうやら"秘密のポイント"に向かうようだ。しばらく走る。目の前に立木が一列に並んでいるのでシャローエリアかと思いきや、魚探を見るとかけ上がりがあっていきなり30フィートの深さ、一つだけ海中の岬のように馬の背が有る場所だった。魚探のフィッシュアラーム鳴りまくり。いい場所があるじゃないのミゲちゃん! ミゲルの指示はセンコーかリザードの落とし込み。う〜ん、カレイのテンカラ釣りみたいですな〜。ここがY氏のレポートにあった通称Оさんポイント。至福の時を迎えることとなる。釣果は凄まじく、約2時間で58cmを筆頭にいいサイズを3人で次々と爆釣! まるでカツオの1本釣り。別の言い方をすれば釣堀状態。58cmのバスはリザードのウォーターメロンシードのテキサスにてゲット。この辺のバスのコンディションは今までの中では抜群! ワームのフォーリングによって、底に陣取っているバスにスイッチが入るって感じ。入れ食い式に襲い掛かってきたり、ファイト中のバスを他の2、3匹のバスがチェイスしたり。しかも、大騒ぎしても一向にパワーダウンしない。
ここで、バスの習性を探るために実験! シンカーを付けずにノーシンカーでグラブや5インチセンコーまたはワッキーでゆっくり落とし込むと25〜40cmのバスが爆釣。シンカーを付けて底まで急降下させると50cmオーバーが釣れる。やはりバスは、小バスが上にいてその下に大型がたむろしている。これは日本でも同じ現象だ。それにしても50cm台を難なく抜き上げるデプスの竿は強靱だ。とてもいい気分で昼食に戻る。

この日の午後はマークとジムに習って昼休みを取らず、すぐに釣り。ジムとマークは昨日の1時半に大物をあげていたので、この時間に休んでいる場合ではない。日本でも同じだが、大物は朝イチや夕まずめよりもお昼前〜3時くらいに上げられる確率が高いのではないかと思う。多分デカバスはバァさんなので、朝イチは30〜50cmくらいの青年バスたちに素早い動きでベイトを食われてしまい、青年たちが休むお昼頃にゆっくり捕食活動に入るのではないだろうか(とは言うものの、今朝の66cmは7時半ごろだったので、なんとも言えない・・・)。
調子に乗って「もっとデカバスを!」とのリクエストをミゲちゃんに言うと、切り立った崖の岬で大岩がごろごろしているエリアに連れて行かれた。そこは立木に破れた網が引っかかっており、バスとテラピアの干物があちこちに付いている。そしてペリカンみたいな鳥が多数いる。雰囲気的に期待大だ。そのとき岸とは反対の湖面でナブラ出現! バスに追われているテラピアかなんかの群れらしい。ラトルトラップに北海道に生息するイトウを釣るために開発されたルアー用のフックを付けて、着水と同時にフックと繋いでいる糸が溶ける仕組みを使い、アンタレスDCを大遠投。面白いように飛ぶ! 驚いたことにスプールの最後まで飛んだ! 恐るべしアンタレスDC。ナブラの反対まで打ち込み、いきなり当たり、上がってきたのは50cm前半の凶暴なバス。釣り上げたら非常に怒り狂っており、最後の最後まで抵抗してヘッドシェイクで長さ30センチのプライヤーを湖に叩き落としてくれました。

夜はジムとマークの仲間たちがマサトランでのゴルフを終えて帰ってきていて、12人ぐらい集合していた。ジムの息子さんと、あとの皆さんは会社のメンバーなのだろうか? ジムの息子さんは高校生だがゴルフが上手く、シングルプレーヤーだそう。「ネクスト・タイガーウッズだね」と言うと喜ぶ。朝川氏が66cm・10ポンドの大物を釣ったことを報告すると、ジムとマークは自分のことのように喜んでくれて、スイギスも大喜びしてくれた。ロッジのノートに名前と記録を書く。そのノートには過去に大物を釣り上げた皆さんの名前や使ったルアーなどが記されていた。ニコニコご満悦の朝川氏。そしてその影で忍び泣く私だった。明日は最終日なので、私も60cmオーバーを釣りたい!
部屋に戻り、釣果にすっかり満足して無邪気な顔で寝ている朝川氏を横に見つつ、ラインを巻き直し、ダイヤモンドシャープナーで一人フックを磨く。端から見ると日本昔ばなしで夜中にこっそり包丁を研ぐ鬼婆のような私なのだった。


5月7日(釣り最終日)
今日は午前中で終わりである。気分的には一ヶ月くらいこの至福の時間に浸っていたいところだが、日本のことを考えるとそうも言っていられない。逸る気持を押し殺して気合入れずにスタート(釣りは気合いを入れるとロクな結果が出ない。的確な判断と焦らず自分を殺せる人間が釣果を伸ばすみたいな所がある)。ボートランプをスタートして5分くらい行くと石の小島が有る。その頂上に十字架が有り、初めに通過した時にミゲルに質問したら、あそこは神様が居るとか。でもなんだか釣れそうな雰囲気なので是非攻めたいのでお願いしてみるが、あそこは神聖な場所だから駄目とのこと(後で日本に戻ってから釣行記を読み直すと、そこを攻めている方が居るではないか…)。本当はダムサイドや給水塔の周りで釣りたかったが、ミゲルがこの時期駄目、駄目との返答だったのであきらめる。
そして例の爆釣エリア、Oさんポイントに。立木の9m前後のかけ上がりをマグナムリザードのメロンシード、テキサスで攻めて40〜56cmを10本程キャッチ。朝川氏の方は今朝から全く当たりがなく、最終日はとうとうボーズか?と覚悟していたようだが、このポイントにてちゃっかり58cmを上げた。

ミゲルも鼻歌を歌いながら楽しそうに釣っている。55cmの魚が上がり、朝川氏が「わぁ、大きい」と喜ぶと、ミゲルは「Not so big」と冗談を言う。ミゲルもメキシコ病だ。私はマスキー用の大型スプーンをジギングのように落とし込み、今回最大の59cmを釣り上げるが、ミゲルが昨日敗れたランディングネットをそのまま直していなかったので、危うく大物を落としそうになり、慌ててキャッチ。「危ないなぁ、頼むよぉ、ネットは直しておいて、ミゲちゃん。」と言うと、ミゲルは「ネットの役目を果たしていないね」と言い爆笑している。本当に楽しいひとときだった。でも何故に自己ベストを更新できない? 60は夢に終わるのか?!

できれば今年の10月・11月にまた来たいな〜と思いながら、無心な状態でリザードをスローに動かす。そのとき、「ガーン」とバス竿最強の部類に入る雷魚専門メーカーのサイバーリッパーを根本から曲げる猛者君がついにマイロッドに。こいつは重い! 二段構えで合わせてコンクエスト250DCにて巻くが、ドラッグが滑る。親指でスプールを押さえドラッグを締めるが痛恨のラインブレイク! あ〜残念。ライン25ポンド、2オンスのルアーを投げても屁でもなく、竿を曲げに曲げて逃走する・・・なんと奥の深い湖だ。その後、もう一度同じ現象が。大物はそう簡単には釣れない。今回はこのぐらいにしてまた来なさいという、エルサルトの神様のメッセージだと思うことにする。相変わらす笑顔のミゲルと朝川氏。
11時。ついに夢が覚める時が来てしまい、湖をあとにした。
最後にみんなで集合写真を撮って、今回のエルサルト釣行の幕を下ろした。


今回の釣りのまとめ
・釣果はガイドによるところも大きいでしょう(最終日ミゲルは完全に手を抜いていました!まあ一緒に楽しめたし、10ポンドオーバーが釣れたのでよいのですが。でも楽しみすぎ&ラクしすぎだったと思う。せめてボートやネットはメンテナンスしてほしいものです)。
・今度来る時は14ポンドオーバーを狙いたい。我々は今回ディープゾーンで大物を釣りましたが、アメリカの統計では16ポンドオーバーは3フィートのシャローで80%捕獲されるらしいです。ギネスブックのバーキンは23ポンドで全長は32インチ。60年前に捕獲されました。年齢は16年だったそうです。
・エルサルトは気温も水温も高く、バスの代謝が激しく短期間で大きくなるようですが、大きく成長しても18ポンドだと思う。気温が高いと成長は早いが代謝が大きすぎて長生き出来ないと思います。エルサルトで一番大きいのを釣るのが次回の課題です。
・日本のロッドは感度を追求するためにブランクスを薄くする傾向があり、メキシコには不向きでした。バーレーヒルの竿はダブルのガイドで非常に強くできておりお勧めです。(デプス、ローディラー等)
・ラインは安物ラインではなく高級ラインを。毎日こまめに巻き直して、釣った度にラインチェックは必須です! 今度試したいシステムはグラスの比較的堅い竿でラインはラパラのチタンブレード40ポンド、リーダーは50〜60のナイロンで食わせの仕掛けでやりたいと思います。
・英語に不慣れなのでかなり疲れましたが、間違っていても気にしないで会話を試みて頑張りました。このサイトのスタッフの方に送っていただいた英語フレーズメモが空港などでとても役に立ちました。



[サイト管理者より補足]
10ポンドが釣れたとのことで私達も非常にうれしいです。しかし、またもや女性のほうが大物(しかも10ポンド)を釣ってしまったとのことで、野郎の端くれである私達としてはちょっと複雑な気持ちだったりもします(笑)。これまでのトータルでもやはり女性の勝率は圧倒的に高いようです。やはり「殺気の有無」ではないかというのが私達の見方です。

今回、現地サイドの何らかの手違いでスィギスはこの予約を知らなかったようで、これまででも初めてのことでした。でも、こういう場合はその場で現地の予約先に確認をとれば解決するので、たとえ今後皆さんがそうなったとしてもパニックになる必要はありません。慌てずに対処して下さい。

どこのロッジでもそうですが、ガイドにはいろんなタイプの人がいます。得意な釣りのスタイル、人柄、年齢、ガイド歴、英語力・・・、それぞれ特徴があります。あなたにマッチするガイドもいれば中にはそうでないガイドもいるかもしれません。基本的に海外のガイドは日本人よりアバウトですから(と言うか日本人が細かすぎる)、場合によっては対応に疑問を感じることもあるでしょう。基本的に海外は日本よりアバウトということ、言葉の問題等でガイドの意図の理解が不十分であるかもしれないということを勘案しつつ、それでも不満がある場合は遠慮なくそれを主張して下さい。


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今回の釣行記もぜひ参考に。 「役立つサイト」目指してます! →今日のバスサイトランキング

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