釣行記・お便り－「レイク・エルサルト釣行記」

2003年12月　メキシコ、レイク・エルサルト釣行記

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「レイク・エルサルト釣行記」　[埼玉県・飯田様]
2003年12月　メキシコ、レイク・エルサルト

１２月１３日。朝のレイクエルサルトは、冷たい空気と水温との差によって霧がすごかった。気温が低かったため、湖の水はまるで人肌ぐらいの温度のように感じた。

その日は、ルアーは「センコウ」。竿はベイト。
「センコウ」「センコウ」が口癖のカビエルに教わった２回のアクション。「トゥ、トゥ」、「巻き」、「トゥ、トゥ」、「巻き」の繰り返し。
その日は朝からバスの活性がよく、岸際ではバスが小魚を追っているのがところどころで見えていた。２投目にはバスが食らいついてきた。サイズこそ大きくないが、前日の2日間とは違う感じだった。しかし、入れ食いはなく、その後はぽつぽつ。その中にはいいサイズと思われるバス？？もいて、ヒットして「ぐううう、、、、」と糸をもっていかれた瞬間に切られてしまった。ガイドのカビエルは「惜しいことしたな」みたいな表情をしていた。

場所を変え今度は岸から少し離れた場所へ。ボート置き場の反対側に位置するポイントに初めて案内された。こんなとこで釣れるのか？前日のディナーの時スィギスから聞いた話では「10ポイントオーバーは朝がチャンス」とのことだったが、スィギスの話もこのポイントも半信半疑。それどころか半分カビエルに対してあきらめてた部分もあった。しかしそれは間違いだった・・・。

面白い事に、私は朝から同じとこになんどもキャスティングしていた。理由は「そのポイントにバスがいる」と思ったからだ。それが、8ポンドオーバーを釣ることにつながった。

そう、１投目バスがヒットした近くにもう一度キャスティングすると、岸から2メーター離れたところで、「ぐうううう、、、」。その瞬間は純粋に嬉しかった。そして、巻き始めると「？？？？」。重いのだ。ガイドにラインが絡んだみたいに巻きにくいのだ。この瞬間に「ビッグ　フィッシュ！」と連呼していた。
巻きながら内心「切れるな、ばれるな」を呪文のように唱えた。ボートにバスを引き寄せるたびに巻きにくくなるし、心臓はドキドキしはじめてしまい・・・。竿は水面に着くかつかないかぐらい寝かした。手前２メーターぐらいまで寄せた時、水面からバスが見え、「！！！でかい！！！」。
カビエルが初めてネットを手にして合図を送ってくれた。そこからもバスの引っ張る力といったら半端ではなく、体の体勢も悪くなり、「このままだと逃げられる！」と思った瞬間、竿をぐっとひっぱりボートの反対側へ持っていき、バスをボートの下に潜らせた。そこから一気にネットへ。心臓はすでにドキドキの最高潮、「切れるな、ばれるな」心の中で連呼。そして、ネットにおさまった瞬間の安堵感！心の開放だった。その次の瞬間、「やったぞ！！」と自然に両手の拳を空につきつけていた。満足だった。達成感でいっぱいだった。

全長５８センチ、８．５ポンド。キャチ＆リリースが憎いと思ったのは、この時が最初で最後だろう。

［管理者より補足］
この時期レイクは朝（もしくは夜）と昼の気温の格差が大きくなり、朝は寒いくらいになりますので気をつけて下さい。

メキシコといえども自然が相手ですから時と場合によっては喰いがシブることや釣れないこともあり得ます。大物の場合はそれがより顕著になります。レイクの状態は常に変化するものであり、前日と状態がガラリと変わることもあります。たとえそれまでの釣果が思わしくなくても諦めずにキャストしつづけることが大物をゲットすることにつながります。

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