ダウンテンションの調整が苦もなく、適切に行える

一般のウインドサーファーで、適正なダウンテンションをキッチリかけているケースはかなり少ないです。
ましてや、そのときの状況に合わせて、そのテンションをマメに微調整してセイルをチューニングすることはやっていないの現実だと思います。

理由は、せっかく一度引いたものを緩め、また調整して引くことが面倒だったり、力も必要で腰が痛くなったりということで、結局『まあいいや」と妥協してそのままの状態でセイリングを続けているわけです。

結果、そのセイルの持つ様々な性能を100％引き出すことなく、自分に合ったチューニングを知らないままです。
最近のセイルは特に性能が良くなっていて、チューニングによって実に多様な可能性を見せるだけに、もったいない。

しかし、もしそういうチューニングが、プロが苦もなく行うように、誰もがサクサクと行えるとすれば、それは夢のような理想的な状態です。

そしてその理想を現実にできるのが、ウインド界唯一の、“ウインチ付”ジョイントPOWER-EXTENSION

最新モデルの改良点

・改良点１　ウインチレバーが大きくなり、より使いやすくなりました。
・改良点２　シートをラチェット歯車に押し付ける板バネがプラスチック製から金属製になり、摩耗や劣化によって
　　　　　　　シートが滑るという事態がなくなりました。
・改良点３　本体のパイプの強度がさらに向上しています。

『POWER-XTi』…３連プーリーに対応したレースセイル用（XTRよりもより少ない力ですみます）
『POWER-XTR』…２連にも３連にも対応したマルチタイプ
『POWER-XTrdm』…RDMマスト用カーボン
『POWER-XTrdm-Almi』…RDMマスト用アルミ

重要ポイント

１．ラチェットウインチの主目的は“チューニング”
　「POWER-XTシリーズ」には画期的なラチェットウインチがついています。
　だから使い慣れていない人は、ダウンを引きも、リリースも、すべてこれで行おうとしがちです。
　しかし、１回のストロークで引けるのはわずか５ミリです。
　だからこの機能は引くにしろ緩めるにしろ、仕上げのチューニング用です。
　セッティングを最初からカチャカチャやっていては、それは大変になるだけです。
　あくまで“チューニング”のためのもの、ということは覚えておいてください。

２．しゃがんで足をかけて強く引かなくてもセッティングが可能
　セッティングの最後は普通、しゃがんでシートワークをして、そして足をかけてダウンを強く引いて仮止めし、改めてシートをハーネスフックなどに引っ掛けて、しゃがんだまま足をかけて最後のひと引きをするという手順で行います。

　この中のしゃがんで足をかけて強く引くという動作が、一番面倒で大変なところですが、このジョイントを使うとする必要なくなります。

２連ならば輪を作りセイル側ととジョイント側の両プーリーに引っ掛け手で引ける程度に引いて仮止めすれば最後のひと引きは、立ったままラチェットウインチレバ−を引けば女性でも楽にできます。

その前でもラチェットレバーをカチャカチャやればいいわけですから立ったままセッティングが完了します。
（レースセイル以外は、セイル側に３連がついていてもこのラチェットジョイントなら２連でOKです）

　そしてこの仮止めのときのひと引き（シートエンドが30〜40cm出た状態）がイージーリリースのための大切なポイントともなるので、この点も忘れないようにしてください。