「SARP 仙台アーティストランプレイス」は、作家が運営する新しい形態の展
示スペースです。
 これまで仙台で35 年続いてきたギャラリー青城のスペースを、維持存続させ、
より活性化させて行こうと作家達自らが立ち上がり、このほどようやく実現する
はこびとなりました。
 地元を中心とした作家50 名以上が、同等の立場、条件でこの「プロジェクト」
に参加することになっています。
 今後連続的に途切れることなく、各人各様の展覧会(個展を主とする)が開催
される予定です。
 これは自立した個としての作家ひとりひとりの自由な発表が基盤になっています。
何かの「組織」、「団体」の設立といったものではありません。
 ひとつひとつの展覧会、ひとりひとりの試行錯誤、、、、その一回一回が連なり、
かつ繰り返されることで、結果的に生じてくるであろう、途切れることのない
「輪」。言ってみれば本来の意味での「アートの場・拠点」なるものが、途切れる
ことのない「輪」を母体としながら、はじめて、ようやくこの土地に形成されて
くるのではないでしょうか?

 作家が育み、作家が育まれる。

 アートが育み、アートが育まれる。

 そのような相互的な開かれたスペース、、その延長としての環境、街。

 このプロジェクトが継続されるならば、かならずや、作家自身の深化に歩調を
合せ、私達の環境もより良く変わっていくに違いありません。


 なお併設されている小スペースも、通常のレンタルスペースとして随時別な
展覧会が開催されていく予定で、合せて御覧いただけます。
 また、今後の展示会日程ほか、そのつどの展示記録、作家紹介、評論家、
美術館キュレーターなどによる展評や特集記事等をHP の方に随時掲載していく
予定です。