Paretropllus属
パレートロプルス属


パレートロプルス・キエネリィ
(Paretropllus kieneri)
分布:マダガスカル
全長18〜23cm
見た目はお世辞でも決して綺麗とはいえず、例えるなら、 セメントに赤土を軽く混ぜたような色をした魚である。 状態がよく飼い込まれた個体は全体的にやや 群青色を帯びるが結局そのような状態に持っていくことはできなかったので、 デリケートで飼育は難しいかもしれない。性格もおとなしく、かなり打たれ弱い。 シクリッドというイメージから掛け離れた印象がある。



パレートロプルス・マクラータス
(Paretropllus maculatus)
分布:マダガスカル
全長18〜23cm
状態がよいとモスグリーンメタリックが美しい。体側の大きな黒斑が印象深い。 種小名は一つの点という意味であり、見た目の如く納得させられる。幼魚時では黒斑は非常に 不鮮明であるが、成長とともに現れてくる。興奮すると黒斑は後方に滲むようにしてぼやけ、 彗星(ほうき星)のように見える。



パレートロプルス・メナランボ
(Paretropllus menarambo)
分布:マダガスカル
全長18〜23cm
見た目は中米産のヴィエジャ・アルゲンティアとアジア産のダイヤモンドクロマイドを足して二で割ったような魚である。 顎の犬歯状の歯が鋭く尖り、硬いものでも噛み砕くことができる。 パレートロプルスの中では性格は比較的きつい部類にはいるようで、成長も早いようである。 野生個体は絶滅したとも言われている種である。鰭の赤い縁取りも美しい。



パレートロプルス・ノーリスサティ
(Paretropllus nourissati)
分布:マダガスカル
全長15〜20cm
シクラソマのノーリスサティに体形、面構えはそっくりである。 ベージュ色の地に黒帯が入り、落ち着いた配色の魚である。土星の輪の写真 の一部をトリミングしたようなイメージがある。 属名はパレートロプルスであるが、以前はラメーナ(赤という意味)という属名がつけられていたこともあった。 キエネリィをはじめとする他のパレートロプルスとは明らかに体形が 異なる(ツィモリィ種には似る)ために、また新たな属名がつけられるかもしれない。 成長は比較的遅いようである。気の強い個体もいる。




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