72話
「さようならメグちゃん」
メグとノンの許に女王様からの手紙が届く
〜下界での修行は明日限りで終えて魔界へ帰ること〜
メグかノンのどちらかが次の女王に選ばれる日が来たのだ
マミと話すメグ
「あたし、魔界へなんか帰らないわ」
「なんですって?!」
「修行が終わったって事は、あたしがこの家の娘でなくなるって事なのよ
もう二度とパパやラビやアポ達と会う事が出来ないなんていやよ!そんなのいや!
・・・あたしはこの家の娘だわ!魔界なんかに帰りたくない!帰るのはいやよっ!」
一夜明けて、朝食
気が晴れないメグをラビがからかう
「さては宿題やっとくの忘れた」「違うわよ」
「じゃさ、英語のテストがあるのかな?なんせメグねえちゃんは英語弱いんだから」
「ラビーッ!余計な事、言うなよ!この〜!」
「こんちきしょ〜!人をバカにして!この!この!」
「良かった」「何が良かったのよ、もう」
「これで、やっといつものメグねえちゃんらしくなったよ」
気の晴れぬまま、学校へ行くメグ
「楽しかった学校生活も今日でお終いだわ
きっとママがみんなの心からあたしの記憶を魔法で消してしまうもの・・・」
通り過ぎるノン
「かなり沈んでらっしゃるようね・・・
下界の暮らしに未練を持ってるようじゃ、あたしに勝てっこないわね
悪いけど女王の椅子はあたしが手に入れたも同然ね」
メグが家に戻るもマミの手によってメグの部屋は、すっかり片付けられていた
「あなたは、もうこの家の娘ではないのよ!」
「あたしはこの家の娘よ!魔界へは絶対帰らないって言ってるでしょ!」
メグを平手打ちするマミ
盛り上がる音楽!
「メグ・・・あなたの将来の為にはこうするしかないのよ
わかって・・・メグ!」
この辺、芹川節が炸裂!泣いて下さいっ!
ノンの言葉がメグの頭をよぎる
「わかったわ!ママ・・・ううん・・・マミ」
「じゃ、いいわね」
「みんなの心からあたしの記憶を消してしまうのね」
「パパやラビ達を悲しませたくはないでしょう?」
「みんなにはあたしの思い出さえも残らない・・・」
マミは帰ってきたラビとアポ、神崎氏の記憶を魔法で消し去る
が、夕食の時にメグを思い出してしまう3人
「名前は・・・メグ!メグって名前だ!」
「お願い!メグの事は忘れてちょうだい・・・」となおも、魔法をかけるマミ
かって自分の部屋であった場所で一人、泣き崩れるメグ
そして、神崎家を後に魔界からのお迎えの馬車に乗り、魔界へと向かう
「さよならマミ、さよならパパ、さよならラビ、アポ」
ラビとアポは同じ夢を見ていた
二人でメグを追いかけているのだ
二人でメグの部屋を見に行くが、そこには何もない
「あなた達には初めからお姉さんなんて、いないじゃないの」
マミの言葉も聞き入れずにアポは大雨の中、メグを探しに出かけて行ってしまった
パパとマミがズブ濡れのアポを見つけるが・・・
その頃、魔界では・・・
「あら?チョーサンじゃないの?」
チョーサンの仕事は失敗続きで、女王様のお咎めを受けたのだ
「あたしが女王になったら、こんなこっちゃすまないのよ!べぇ〜だ」
チョーサンは下界の様子を眺めてアポが高熱を出した事を知る
そして最終審査まで時間の猶予を与えられたメグに
「アポちゃんが高い熱を出して死にそうなのよ!早く行っておやんなさいよ」と告げるのだった
続いてチョーサンはノンの許へ行き
「これでメグは失格!アンタは闘わずして次の女王様
みんなあっしの仕事なんすよ!その節はよろしく〜」と取り入ろうとする
「アホ!間抜け!余計な事を!」
チョーサンを平手打ちにしたノンはメグの後を追う
下界へ帰ろうとするメグを止めるノン
「アタシと勝負しないで行くつもり?
アンタが掟を破ればアタシが次の女王にならなきゃならないわ」
「勝手になればいいじゃない」
「おだまりっ!」
ノンをキッと見据えるメグ
「女王になる以上はライバルのアンタをメチャメチャにやっつけてからでなきゃ
アタシの気が済まないのよっ!行くわよっ!」
魔法勝負を仕掛けてきたノン
「やめて!ノン!アポが病気なのよっ!」
「うるさいわね!」
戦いの末、決着はノンが勝者に
「どうやら勝負ついたようです」と柱の陰から実況中継するチョーサン
勝ち誇ったかのように言い放つノン
「フン!アポが何さ!人間なんか!」
「意気地なし!魔法を使わなきゃ何も出来ないくせに!魔法抜き!素手でやれるか!?」
「そ・・・そんな?アタシ達は魔女の国の魔法の・・・」
「うっるさい!」
♪シャランラ・シャランラ〜♪
オープニングが流れて
メグとノンのとっくみあいの大ゲンカが始まった
「も〜!怒ったぞ!アポが何さとは何さ!大事な妹なんだぞ!」
「やめてよ!このお転婆!」
「うるせ〜!こんにゃろ〜」
ノンに馬乗りになり、その顔をはたくメグ
「まぁ〜!破廉恥!女と女の大激突!」
「この!この!どうだ〜!」
「何を〜!」
ノンに顔を引っかかれるメグ
「お前なんかに人間の心がわかってたまるか!この魔女野郎!」
「モーレツであります」
「自分だって魔女じゃないのよ!」
「うっるさい!魔女は魔女でも出来が違うんだぁ!」と
ノンを投げ飛ばすメグ
「やめてよ〜!こんなのないじゃない」
<このつかせさんのひっくり返っちゃった声!
「やかましい!だいたいその取り澄ました生っちょろいツラが
前から気に入らなかったのよぅ!
もうギッタギッタにしてやるからね!」
何事もなかったかの様に神崎家に戻ってきたメグ
その姿を見てアポもすっかり元気になった
事の顛末をマミに話すメグ
二人の勝負は女王様の仲裁によって止められたのだ
そして二人に女王様の判断が下る
「二人ともまだ修行が足りないようですね
メグ!お前は人間におぼれ過ぎています
それからノン!お前は人間を知らなさ過ぎます
もう一度、下界へ降りて修行し直しなさい」
今日も元気良く学校へ向かうメグ
「どうだい、ママ、まるでメグは幸せをしょって歩いているみたいじゃないか?」
「そうですね、あの子は私達一家に幸せを運んできてくれたんですよ」
メグは、最後に視聴者に!魔法をかけます
「みなさん!長い間ありがとう!お礼にあなたに魔法をかけてあげるわ!
テクニク・テクニカ・シャランラ!
ほぉら、もうあなたは私を忘れないわ
どこかで会ったら声をかけてね!じゃ!その時までさよ〜なら!」
おわり
背景画
最終回より・神崎家1階
(メグちゃんのアップに張り付いてました)
最終回より・女王様の椅子
(取っ組み合いする二人に張り付いていました)
上の2枚の背景画の裏には、それぞれ
「芹川さんより」の文字が・・・
どこをどう経てきたのかは、わかりませんが
当初は最終回の演出を担当された芹川氏の手元にあったセル(背景)と思われます。
この最終回も含めて芹川氏演出回のメグちゃんは
他の方の回と比べて言葉遣いがかなり悪いのですが
なんだかイキイキしていてにくめません。
(一番、言葉遣いが悪いのは設楽氏の演出回)
最終回は約25分の中にストーリーが凝縮されていて、かなり見応えがあります。
押さえ気味のAパートに、爆発するBパート!
細かい箇所について上手くお伝え出来ないので
未見の方には是非ともお勧めしたい1本です。
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