セルギャラリー 25

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無償(タダ♪)でいただいたセルちゃん

テレビまんがをいつからか
テレビアニメと言うようになりました。
そして「宇宙戦艦ヤマト」などのヒットもあり
アニメ雑誌が創刊されアニメーションというものがどうやって作られているのかがわかってきました。

それは企画から始まり脚本・絵コンテ・原画・動画・美術などなどの各セクションを経て作られますが
「動画」は「セル」という薄くて透明のシートにトレスされ
その線画にそれ用の塗料で裏側から彩色をし
「セル画」(私は「画」はつけず「セル」と読んでいます)
と呼ばれるものになる事を知りました。
またこれを背景と合わせて撮影し、アフレコや編集などなどを経てアニメーションは完成します。


当時、1番、欲しかった作品「花の子ルンルン」のセルを求めて、アテもなく東映動画に行くようになった私。
時期的には「ルンルン」の放映が終了し
スタジオ内では次回作「魔法少女ララベル」が作られ始めている頃でした。

今は無くなってしまいましたが
その頃は「東映動画・セルバーゲン」というのがあり
そこにセル好きな若人が集まっては東映が販売するセルを買ったり
(整理券の番号順にセルのある部屋に入れるのさ♪)
それぞれが持ち寄ったセルを見せびらかしたり、交換したりといった年に数回の風物詩があったのです。

大泉の東映動画スタジオは西武池袋線の「大泉学園」にありました。今もね。
家から京浜東北線→赤羽線(これは今の埼京線のモトみたいなもん)
西武池袋線を乗り継いで行くのですが
東映のスタジオが、駅から遠いんだ、これまた。

道は狭いし、交通量は多い。
歩いていてもそれほど楽しい通りではないし・・・
(この道のどれかが後にマシンマン通りになります。覚えておこう!)
タクシーは、勿論ありましたが
タクシーに乗る位なら、そのお金でセルを1枚でも欲しい!
と、そこを重いファイルを肩にテクテクと20分程歩いて行くのです。

行ったら行ったでなんのコネもカネもなく、それはそれは苦難の道が続きました。
ですので、それは私にとって
☆☆☆東映動画デビュー!☆☆☆
という華々しいモノではありませんでした。


そこで、なんとか安価でセルを手に入れられないかと過ごすうちに
世の中がアニメブームというコトで劇場用アニメの公開初日にセルが先着で配布されたり
試写会に行くともらえたりという事が多くなりました。

が・・・女子中学生であった私は徹夜で並ぶ事も、夕方以降に外出する事も出来ず
「男に生まれれば良かったのに!」って思っていました。
ヘン?

「カリオストロの城」の試写会では、セルの配布もあったのですが上記の理由で行けませんでした。
同級生の野口くんが行って「増山 江威子さんのサイン」を見せてくれましたっけ。

「劇場用・エースをねらえ!」の試写会は高校入試が近かったので行けず
近所にお住まいのやはりセルを集めていたY氏から
早朝、ランニングしてるひろみのセル
を、見せていただけたのが
とっても!嬉しかったのです〜。
ま、試写会行っても行かなくても同じ高校だったと思うんスけどね。


そんな逆境にもめげず
女の根性見せてやる♪とばかりに

私が今までにタダ♪でいただいたセル

おはようスパンク・劇場版
初日に並んでいただきました
いただいたセルは主人公「愛ちゃん」の映画オリジナルのカレがバイオリンを演奏しているモノトーンのものでした
この作品、あっという間に上映が終わってしまいましたね

どっかに行っちゃった

新・ルパン3世
丸美屋ルパン3世ふりかけの外袋の応募マークで申し込み、当たればもらえました
出すと当たるといった感じで5枚いただきましたが

どっかに行っちゃった

コール・ミー・トゥ・ナイト
オリジナル・ビデオ・アニメ出始めの頃の作品
銀座でのキャンペーンか何かでちょっと並んでいただきました

どっかに行っちゃった

コブラ
コブラ役の松崎 しげる氏も来場した試写会(日曜日の昼間)でいただきました
<つうか、セルもらう為に見に行ったの方が正しい
ジェーンドミニクでなく、ホントにコブラのセルでちょっとがっかりしていたら
隣の席の人が
「ボクのと換えて下さい」と
球状の中に入った額の真ン中に千 昌夫のようなポッチのあるお地蔵さんのようなキャラ
を見せてくれたので
笑顔で「いやなこったい」と答えました

どっかに行っちゃった


で、その頃いただいたセルで残っているのは・・・

東映アニメーションニュースという情報誌で
「銀河鉄道999の感想文・大募集!賞品はセル画を20名様に!」というのが
劇場1作目の時にありましたの!

感想文は好きだもん!
鉄郎くんのお母さんが死ぬシーンで、結構グッときたので、
そのシーンについてと
「今まで私は映画の上映が始まると劇場内が暗くなるのは単に映写の為と思っていました。
それはそうではなく、映画をみる事によって表面に晒される自分の感情を第三者に見られるのを拒む・・・云々」
とか、ワケのわからない事をグダグダと書いたら
しばらくしたら
コレが送られてきました。

まんま、お母さんの絶命のシーン (^_^;)


「りん たろう」さんのお名前は
テレビの「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」で知りました。
りんさんが監督をなさった「銀河鉄道999」1作目で、これまた感動しましたが
その後は「本当・・・好きだったよ・・・りんさん」みたいになっちゃいました (^_^;)

このセルは、しばらくしてから、トレードで前出のY氏の元へ行きましたが
4年前に思いもかけずにバッタリと再会した折り「ほい」と返して下さいましたですよ!
あ、その時トレードで、こちらがいただいた「劇場版・エースをねらえ!」のお蝶夫人(背景つき)は
これまた
どっかに行っちゃいました (^_^;)
すまん〜

結局、本趣味でなくタダでいただいたものには愛着がそれほどないというコトになるのかしらね?
って誰に聞いているのやら〜

そして、今日も相変わらず、メトロポリスに並んだり
チケットの半券3枚でセルが300名に当たるというキャンペーンがあった
「バンパイアハンターD」を
3回見て(私が2回・主人が1回)
「そうだ!見なくてもチケットさえ買えば、応募は出来るんだ〜」と
窓口で「チケット6枚下さい」と言って3口応募する
(つまり6回分は見てないの)
そこには人は変わってゆくのだけど20年近くたってもやってるコトの変わらない
私が確実にいるのでした。

「D」ハズレましたけどね・・・ふっ(寂)

2001年8月10日作成

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