リカちゃんのページ 3

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初代リカちゃん1 (TAKARA 1971年)

顔アップ 全身21cm 箱・スタンド・ブックレット

初代リカちゃんは1967年から1972年の前半にかけて作られていましたが、
ボディや箱、ブックレットなどから、この人形の製作年を1971年という事にしました。

私のリカちゃんの記憶というのは浦和に住んでいた5歳の頃なので1969年に始まります。
兄がいたため普段は男の子とばかり遊んでいて人形なんて欲しがりもしなかったのに、
何故だかある日、泣いて欲しがり
金モールのついた赤い服を着たリカちゃんを買ってもらう事ができました。

服と共に覚えているのは、値段の高さでした。
ラーメンが一杯いくらだったのかはわかりませんが、小銭まで集めてやっと買えたという印象があります。
(これは単純に家がその頃ビンボーだったのかも知れないけれど、
いつの世もおもちゃという物は高いモノです)

それなのに子供というのは・・・
後に買ってもらったハウス、ママ、わたるくんと共に従兄弟にあげてしまったのでした。

ただその頃から買ってもらったらそれでOKで、
着せ替えもあまりせず、髪も切らず、まして自分で服を作ろうなんて思いもせず・・・。
今と同じですね(笑)

この着物の名称は「おけいこ」
何が凄いかといいますと、手縫いの部分が結構あります。
足袋、ポックリ、帯とも今では考えられない位の手間をかけ作られています。
もともと着物自体がリカちゃんの為に染められた柄だという話もあります。

着物リカちゃんのヘアスタイルというとアップの物に思われがちですが、
ノーマルスタイルもかわいいものです。

沢山作られた人形であっても元々が子供の遊び道具です。
作られてから27年。
よくこの状態で残っていてくれたと思います。

手に入れてからなんとなく手に持ってみましたが
(単に私の手が大きくなったという事ではなく・・・)
とてもはかなげで2代目、3代目、現行品にはない
ちょっとゾクッとする魅力が確かに初代にはあるのでした。


1996年・秋・都内ショップにて入手

作成年月日1998年7月30日
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