その他の人形のページ 13

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R・JOHN・WRIGHT

布の彫刻

人形と一言で言ってみても、その世界はとても巾が広いものです。
今回は、その中でも創作人形を取り上げてみたいと思います。

昨今の創作人形の多くはいわゆる焼き物(ビスクヘッド)のものが多いようですが、
布を駆使して立体的な
例えて言うなら彫刻と見まごうばかりの作品を
世に送り続けているのがアメリカの作家ジョン・ライト氏です。

氏は1970年代後半から独学で人形を作り始め
初期には子供の表情をいきいきと捉えた作品が多く
その後、くまのプーさん
ディズニークラシック(白雪姫・ピノキオ)
ポター描く、ピータラビットの世界
キューピー・星の王子さまなどなど
絵から抜け出したような、数多くの作品を発表しています。

その作品の特徴は
モールドされ手彩色が施されたフェルト製の顔部分に
手作りの衣類や小物類など。
非常に手間がかかる作業で、創られる作品はどれもが限定生産品となっています。

この
Geppetto and Pinocchio 2 Traditional
は、うちの息子が産まれた1994年に250体限定で発売された製品です。

ピノキオのラストシーン・・・
人形だったピノキオが人間の男の子になるシーンを見て
「うちの子に似てる!」と思い込み(親なんて、そんなモンなのよ〜)
婚家と実家の・・・なんだか凄い言い回しだわ、橋田ドラマみたい
間の初孫で男児でしたので、
ちと親に寄付してもらい、アメリカの人形博物館-ロザリー・ミュージアム・オブ・ドール・アート−から
個人輸入で取り寄せました

では、人形を見てみましょう!

ピノキオ

椅子に、ちょこんと座って

氏の作品はフェルト製と書きましたが
このピノキオに関していえば、まんま木製!です
目、頬、鼻などには微妙な濃淡の手彩色がっ!
プロの技に、ただ感動というか呆然というか・・・
長時間眺めていても飽きません

髪はあとから糊で貼り付けられています

帽子を取って、ちょっとおすまし


フェルト製の帽子や衣類
配色も含め細部までディズニーアニメに忠実に作られています

右足の裏 左足の裏
ナンバー・94/250
肘の関節 膝の関節


バランスがいいので自力で立つことが出来ます


専用の椅子

椅子はイタリアのアンリ社製です 椅子の裏にも
ナンバー・94/250



ゼペット

フェルトで作られたラインが、見事! 眼鏡も良く出来ています この!この表情! 自立は無理でした


目の影部分や鼻の頭が、ナイス! 耳の造形もお見事!


靴は皮製 靴の裏には鋲があります シャツの柄や衣類のシワにご注目 金属もふんだんに使われています


金色の小冊子では、ピノキオとジョン・ライトが
それぞれ簡単に紹介されています
ミュージアム・オブ・ドール・アートのタグ(左写真)内には
誰かのサイン(笑)
ナンバー・94/250


ピノキオ・24cm
ゼペット・45cm


氏のピノキオのテーマにした作品は
この他にいくつかありますが
ピノキオを探すコート姿のゼペット-Geppetto Searches for Pinocchio-や
プレジャーアイランドで遊び過ぎて、ロバの耳と尻尾がはえてしまったピノキオ
-Pleasure Island Pinocchio-
が有名です。

また、私の持っている
-Geppetto and Pinocchio 2 Traditional-
と同時期に発売された
糸のついたピノキオを操る作業エプロン姿のゼペット
-Geppetto and Pinocchio 1 Marionette−という作品もあります
こちらのピノキオはタイトル通りマリオネットですので
視点が合っていないように作られています。


ピノキオグッズも一時期、集めていましたが
殆ど手放してしまいました。
なにしろ1940年の映画!ですのでグッズの数が半端じゃないです(汗)


セリセルという印刷セルも1枚だけ購入しました。
トレス線が消える心配がないので(笑)安心して部屋に飾っています

PINOCCHIO AND MARIONETTE
限定5000枚

公式サイトでは、今までに作られた作品が
堪能できますので、どうぞご覧になって下さいね!
公式サイト
http://www.rjohnwright.com/

ピーターラビット・シリーズ
-Tom Kitten−に心動く日々・・・

1994年・アメリカより個人輸入
作成年月日2003年7月1日