アニメ人形のページ 25

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母をたずねて三千里

日曜日、夜7時半
当時「カルピス名作劇場」と呼ばれていたアニメシリーズがありました
またの名を「日本アニメ名作シリーズ」
すでに紹介した「ペリーヌ物語」もその一つです
「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」に続く3作目がたしかこの作品だったと思います
原作は「クオレ」の中の短編で、原題もたしか「アペニン山脈からアンデス山脈へ」という超地味なものだそうです
それを訳した人が「母をたずねて三千里」なんていういかにも日本人受けするタイトルを付けたからもう大変
名作アニメ化が決まってしまいました

放映期間・時間. 1976年1月4日〜1976年12月26日. 放映話数. 52話!
それまでの2作は、それなりの長さのある原作でしたが、これは短編
1年のシリーズにするにあたって、相当オリジナルな設定やストーリーが追加されました
キャラとしては、ペットのサル「アメデオ」・旅芸人の「ペッピーノ一座」
ストーリーとしては、ジェノバ編や、船旅の話、間違った情報でバイアブランカまで往復する部分などなど
それを支えたのが当時日本アニメにいた大御所宮崎駿・小田部良一ら大ベテランの面々


イタリアのジェノバに暮らす少年マルコ・ロッシ
父は医者でしたが、貧しい人のボランティア活動に精を出すあまり、生活が立ち行かなくなり
止む無く母のアンナがアルゼンチンに出稼ぎに行くことになります
母との別れを描いたのが第1話
母の乗った船をどこまでも追いかけ、埠頭の上を駆けてゆくマルコ
当然足元なんぞは見てませんから、石につまづいて転ぶ、穴に落ちてまた這い上がる
それはそれは名シーンでした
マルコの声は松尾佳子さん
他には、ジャングル大帝の「ライヤ」などをやられてます
男の子の声としてはけっこうキンキン声で人により好き嫌いがあるのですが私はわりと好きでした

母がいなくなり傷心のマルコの前に屋根伝いに1匹のサルがやって来ます
それが「アメデオ」との出会いでした
「アメデオ」は旅芸人ペッピーノ一座のマスコット
一座は、座長のペッピーノと姉のコンチェッタ、そしてヒロインのフィオリーナと妹のジュリエッタの4人です
アメデオはマルコになついてしまい、ペッピーノ一座がアルゼンチンに渡る時にマルコの元に残ります
「さよぉ〜うなら〜マルコ、アメデオはあなたの事が好きなのよ〜」(by信沢三惠子)
船の上から叫ぶフィオリーナ、名シーンです

しかし、間もなく出稼ぎに行った母が音信不通になってしまいます
悩んだマルコは、母を探すため一人アルゼンチンに渡る決意をしました

…こんな話をしてるといつまでも終わらないんで、そろそろ人形の紹介に入らせてもらいます(^_^;) 


マルコくん(ミドルサイズ)

まずは箱に入った状態から
販売元は「にのひら」というあまり聞かないメーカーです

どーぉですか!もうこの箱絵だけでおなか一杯
でも中のマルコくんもカワイイ〜
全身ソフビ製で、その上から設定どおりの服着てます
トータル的には一番出来がいいです
肩から提げたバッグの中にはちゃんとアメデオ入ってます


アメデオくんもソフビ製でなかなかの出来
思わず肩にとまらせたポーズも再現




マルコくん(ビッグサイズ)

そしてビッグサイズ
顔と手の部分のみソフビ製、あとは布に詰め物をした造りです
でかいですが、出来はイマイチ
それにこのかぶり物はなに?
でも、付属のアメデオくんがものすごく出来がいいから許しちゃう
今にも「ぼ・く・ア・メ・デ・オ」としゃべりだしそうな表情が最高です
(アニメのアメデオは喋りませんけど、もし喋るんなら声優は「小宮山清」だね、とよくあけだと冗談を言ってました)

ちゃんと肩にしがみついてる 「マ・ル・コ」って喋りそうな口元
ヘッダーです これはクローバー製で袋入りで売られていたようです


マルコくん(ミニサイズ)


これも謎の「にのひら」製
ヘッダー付袋入りのオリジナルです
さすがに小さいのでアメデオくんは付いていません
全身ソフビで、バッグのみ布製
ヘッダーの表記からすると、アメデオもあった可能性あり

小さくても、なかなか愛くるしい表情をしております
それにしても「にのひら」…何なんだ


アメデオ(ぬいぐるみ)

ほぼ現物大(^_^;)かな
これはなぜかタカラ製、タグ付です
腕の部分がスプリング可動で開く事が出来るので、物を持たせたり、腕につかまらせたり出来ます
それから首が可動するので、左右どちらにも顔が向けられます
これを付ければ、ほうら、あなたもマルコに早変わり!


おまけ


これは数年前に出た名作シリーズのミニヴィネットとアメデオのボトルキャップ
出来いいですね〜
え、ミニヴィネットの方、ペッピーノがいないって? そんな野暮な事はこの際言わないで
2人だけの楽しい世界にしてあげましょうよ
そういう貴方も、当時フィオリーナに「萌え」てませんでした?

どうでもいいことですが、三千里の放映当時ビデオなんてありませんでした
せいぜいカセットに録音するくらいで絵は頭の中で再現していました
でも美しいオープニングを何とか残したいと思ったわたし(けんぼう)は、何と8ミリでTV画面を撮影しました
今でも家のどっかにあるんかな〜
(2006年2月5日ページアップ)