収束
何かの始まりと共に、
ときが掴まえているのは収束
終わりまでの時間を刻み込まれて生まれてくるもの
何のために存在するものなのか・・・
君が、僕が・・・何かが消える事
それは生まれる前に戻るという事
ここにいた証さえもてず、
何も変わらない場所だけがそこには在る
繰り返される、生と死・・・創造と破壊
それでも、収束するのは限りなく零に近い場所
その隙間で僅かに生きる事を許されたとしても、
その時間の持つ意味は何?
いつか、君も、僕も消え・・・
そうしていつか、誰かの記憶からも消えていく
そして、その先に終わる世界
生きる事と死ぬ事を強要された世界で
どうにもならないルールの中で、
僕と君が生きたのは、どうしてだったのだろう・・・?
その答も、零に収束してゆくの・・・
2001.5.16