罪と罰 T
この心を蝕むのは潜在的な罪の色
生きる事を罪だと感じて、強迫観念が追いつめていく
生きていては駄目・・・
そんな自分の声が遠くから聞こえた気がして
繰り返し、呟く
なぜ・・・?
・・・わからない、けれど、誰かの声が、ささやいていた気がした
死ななくちゃ駄目だ・・・と
そして僕は、その声に操られるように・・・
・・・・・
今も罪は消えない
生きる事に罪を重ねたのは、その紅い十字架のせいだと
そう気づいたのは遅すぎて
償う術も知らず・・・自ら罰を与えても
心に蝕む罪は消えない
それは・・・今もあの声が聞こえるから・・・
生きていては駄目・・・
2000.3.10