光の翼
届かないとわかってた
幻想でしかないと気付いてた
背にあるはずもない翼・・・光の翼・・・
苦し紛れに求めてただけ
唯・・・それだけの事・・・
堕ちてゆく中で遠くなる光・・・
その光の翼に焦がれた
たとえその翼に手が届いても
無理にこの背に縫い付けてみても・・・
仮初めの翼・・・はばたく事のない光の翼
遠くなる光に向かって手を伸ばした・・・
儚く消える夢に見ていた・・・
堕ちて・・・闇に目も慣れた頃・・・
眩しすぎる光の翼・・・目を背けて消えた
2002.4.9