2 「協働推進 人づくり塾」の受講とコーディネーターの経験
そのような想いを持ち始めた昨年10月から12月にかけて、静岡県NPO推進室が主催し、TRCの講座の受講者である富田久恵氏が代表理事を務める浜松のNPO法人アクション・シニア・タンクが企画・運営する「協働推進 人づくり塾」が、TRC代表理事世古一穂氏を講師に迎え静岡県内で3回にわたり集中的に開催されることになり、私も受講生兼運営スタッフとして参加させていただくことになりました。
講座は、1日型の初級を1回(3会場で行い延べ3回)、2日型の中級を2回(当初は中級1回上級1回で計画されていたが、参加者のレベルがそこまで達せず中級2回に変更された)というものでしたが、それに加え、講座の成果のまとめとして、講座参加者が企画運営するフォーラムを実施することとなっていました。
フォーラムの企画(プログラム)は、講座受講生がワークショップを行い、いくつかの案を出し、それをコンペで決定するというものでした。フォーラムの企画を決定する過程で、私がパネルディスカッションのコーディネーターを務める機会を得て、去る1月27日に開催した「協働推進 人づくり フォーラム」の中で「協働コーディネーターの必要性と役割〜協働の現場から考える」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
私にとっては、パネルディスカッションのコーディネーター自体が初めての経験であるとともに、協働の現場におけるコーディネートの実績がない中でのコーディネーターという、非常に難しい状況でした。
進行そのものの課題もありましたが、協働の場面におけるコーディネーターの「存在」の必要性についての討論に終わり、協働コーディネーターの「社会的認知、社会的職能化」の必要性を明確にできなかった点は大きな反省点でありました。
このように、「協働推進 人づくり塾」にスタッフとして、また、パネルディスカッションのコーディネーターとしてかかわったことで、今後、自分自身が成長し、かつ、地域の市民社会の能力を高めていくために、私も講座の受け手である受講者から、講座にもっと主体的に係わる企画・運営側の立場に立ちたいという想いがでてきました。
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