1.女性が政治の世界に進出しても、まだ多くの女性は無力だ
LATIN AMERICA :A Few Women in Power, Millions Still Powerless
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=36829
BUENOS AIRES (アルゼンチン) アルゼンチンとエルサルバドルの女性大臣の仕事を観察すると、政治の世界で女性が大臣になっても、女性に対する社会進出保証の政策にはつながらない。
アルゼンチンでは経済大臣に女性が任命された。それは幸運であったが、それがジェンダーに対する考え方を変えるところまでは行かない。財布の中で、女性が重要なポストをえることは大切であるが、それがジェンダーを公平にする政策に結びつくとは限らない。
これまでも、コロンビア、チリ、ウルグアイには国防大臣に女性が就くということがあった。これらの女性たちは、長年の大変ハードな仕事の結果であると考えられる。彼女たちが相応の地位につくためには、能力を証明しなければならない。
政府の高官、政治家、裁判官などに女性が進出しても、選挙では多くの候補者がジェンダーの視点から見て、公正な政策を採用するという公約はしない。
差別撤廃措置規則がないところでは、女性たちは政治の世界でも成果が少ない。アルゼンチンでは24の地方で知事についているものはなく、わずか 4 人が副知事についているだけだ。
公職にある女性が、女性の地位向上の政策を行うという考えは改める必要がある。なぜなら、彼女たちも彼女たちを指名した政府から独立して政策を行えるとはいえないからだ。
女性が公職で高い地位に達することは正しい道であるが、社会がジェンダーに対して公正に変化しなければ、多くの女性たちの生活改善や、権利の獲得にはつながらない。
( IPS Inter Press Service News Agency より)
2.内戦中のレイプと性暴力にいかに対処するのか
RIGHTS: Rape, Gender Violence the Norm in Post-War Liberia
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=36833
UNITED NATIONS リベリアの14 年に及ぶ内戦の間、残忍な暴動の犠牲者には、レイプと性暴力にあった多くの女性や子供たちが含まれている。また、これらの女性に対する暴力やレイプはまだ未捜査である。
レイプはリベリアを悩ます重罪のひとつであり、平均週に8件起こるが、報告されない。戦後も引き続き起きている。
アフリカで初の女性国家元首である Ellen Johnson-Sirleaf は女性に対するレイプと暴力に取り組むことをゆだねられている。
しかし、国は 14 年の内戦からまだ抜け出せず、政治システムや政府機関及び社会のありかたは、夜を徹して変容し続けている。
国連平和維持軍の活動は 3 月 31 日に出終了するが、地域的安全保障メカニズムを開発する意味で、少なくとも 1 年間延長するように Action Aid はすすめている。また、国連平和維持軍が女性に対する暴力に取り組む重要な役割を果たすことが出来るという。
一方、女性による性的暴力は国連の職員によっても行われた。国連は性的暴力をなくすために許容ゼロの政策を採っており、その取り組みは歓迎されている。
( IPS Inter Press Service News Agency より)
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