1. 適切な性教育は性暴力や性感染症の蔓延などを防ぐ可能性がある
EDUCATION-LATIN AMERICA : Let's (Not) Talk About Sex
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=32929
Mexico City (メキシコ) ラテンアメリカの多くの国では、小学校や中学校で性教育をしなければならないが、多くの場合はなされていないか、満足の行くものではない。
アルゼンチン、ブラジル、チリ、キューバ、メキシコ及びベネズエラの IPS の特派員による非公式な調査によると、キューバをのぞいて性教育は行われていないか、行われていてもつぎはぎのようなものである。
子供のために考えられたものではない、単なるテレビの広告などのよる性情報しか手に入らないこの地域の子供たちには、適切な性の知識が不足している。教育者、国連の専門家、市民活動家などは、このような性情報の不足により、子供たちに対する性暴力、性感染症の蔓延、10代の妊娠及び望まれない子供たちの誕生などを生み出していると警告している。
ラテンアメリカの地域では教会や、それ以上に保守的な団体によって性教育の促進が妨げられてきた。また、キューバでは性教育が幼稚園から大学まで行われており、妊娠や結婚による学校中退者の著しい現象という成果を得、国連人口基金に評価されている。しかし、いくつかの研究ではキューバのより若い世代で性的な活動が活発になっているという結果も報告されている。
( IPS Inter Press Service News Agency より)
2. “ノーセックス、ノーフィッシュ”
Kenya: Sex-for-Fish Trade Still Flourishing
http://allafrica.com/stories/200604200083.html
Nairobi ( ケニア ) 朝の風をきって、2隻のボートは競争するように岸に向かった。ビクトリア湖で最も賑わいを見せる海岸には、水揚げされた魚を手に入れようとカンガをまとった女性たちが、籠を手にして押しかけ、怒ったように叫んでいる。
ボートを係留させた漁師が「今日は信用取引はしないよ」と叫んだ。それを聞いた30歳の女性、アナスタシアは顔に失望を浮かべて、遠くの丘を見つめた。彼女は前日、信用取引で魚を得ようとしたが、漁師に300ケニアシリング分の魚と引き換えに性交渉を要求され、抗議して立ち去ったのだ。
“ノーセックス、ノーフィッシュ”
この海岸で働く75%の女性はよそからの移住者で、未亡人や、離婚した女性、未婚女性で、自分たちの稼ぎで家族の生活を支えなければならない。ここでは、魚を得る際、漁師に性交渉を要求される。それがこの地域に HIV /エイズを蔓延させる原因にもなっている。
この地域は漁獲高が高い割には、人々は貧しさに苦しんでいる。 それが女性たちの就学を困難にさせている。教育がないため、女性たちはますます貧しさに苦しまなければならない。そのため、教育者たちが中心になり、この地域の貧しい女性たちの境遇の改善のための、教育キャンペーンを行っている。学校中退者のための支援、裁縫のトレーニングなどの支援をすすめている。女性たちを漁師たちからの性交渉の強制から救い出している。
( all Africa.com より)
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