2.杉並区の協働事業評価会議のあらまし
(1)協働事業の内容
事業名と団体、区所管課、協働事業の内容の概要は以下のとおり。
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団体 名
【事務所所在地】 |
協働事業名・協働内容のあらまし |
区所管課 |
1 |
NPO法人
杉並アヤックス
サッカークラブ
【杉並区】 |
『井草森公園運動場の天然芝生維持管理業務委託』
井草森公園運動場の芝生ピッチの天然芝生維持管理業務を受託実施し、経費減で芝のクォリティを保ち、利用効率のアップを図る。 |
教育委員会事 務 局
社会教 育
スポーツ課 |
2 |
NPO法人
HIVと人権・情報センター
東京支部
【千代田区】 |
『迅速・安心・受けやすい・すぎなみ AIDS即日検査&相談事業(通称:すぎなみVCTプロジェクト)』
近年国内でも導入されつつある、AIDS即日検査及び事前・事後カウンセリング事業を実施し、住民の健康(生命)を尊重した予防啓発等を行う。 |
保健福祉部保健予防課 |
(2)協働事業評価会議(中間評価)の進め方
『井草森公園運動場の天然芝生維持管理業務委託』『迅速・安心・受けやすい・すぎなみAIDS即日検査&相談事業(通称:すぎなみVCTプロジェクト)』それぞれについて85分ずつの評価会議を行った。
評価会議は 事業概要のあらましを杉並区の地域課NPO担当から説明したあと、コーディネーター(協働推進委員会の委員長世古と副委員長の塚本一郎氏が担当)が団体と担当課がそれぞれ記入した協働事業評価シートに基づき、40分程度のヒヤリングを行ない、その後一般参加者との質疑、意見交換を30分程度実施、その後コーディネーターから問題整理、改善の方向等のまとめを行うというかたちで進行した。
協働事業評価会議は一般公開の形で実施、団体と区所管課は打ち合わせなしで、それぞれが記入した協働事業評価シートをもちよっての公開の会議である。当日協働推進委員会のメンバーと一般区民、行政関係者、あわせて約40人が参加した。
(3)評価のポイント
杉並区の今回の協働事業評価シートの評価ポイントは次のようだ。
今回は中間評価だったため計画段階と実施段階の評価が行なわれた。
■協働事業評価シートの評価ポイント
1 計画段階
@事業目的・成果目標を明確化し、共有したか
着眼点
○ 区民ニーズや社会情勢を反映した事業目的とその事業の成果目標(事業を行なうことによって「何がどういう状態になるこ とを狙っているのか」)を十分な双方の協議のもと作成、共有された。
A協働の意義・効果を十分に検討し、共有したか
着眼点
○ 単独実施より高い事業効果が得られるか、十分に検討がなされた。
○ なぜ協働で行なうのか、理由は明確である。
B協働の相手方を選ぶ手続きは適当であったか
着眼点
○選定理由、選定基準や審査基準が明確である。
C事業計画を双方協議のうえ作成したか
着眼点
○ 単独実施より高い事業効果が得られるか、十分に検討がなされた。
○ なぜ協働で行なうのか、理由は明確である。
D双方の役割分担を明確化し、共有したか
着眼点
○ 事業における役割分担を行ない、協定書等で明示した。
2 実施段階
@双方の役割分担を十分に果たしたか
着眼点
○ 役割分担に基づく適切な対応を行なった。
○ 進捗状況を適宜確認しあった。
A受益者からの意見を聴いたか
着眼点
○ 利用者アンケートなどを通じて、受益者の意見や満足度を把握した。
B事業の進捗状況や関連情報を共有したか
着眼点
○ 双方の話し合い機会を設けた。
○ 必要に応じた企画の修正など十分な議論のうえで柔軟に行動した
C課題の発生に、双方の立場から適切に対応したか
着眼点
○ 課題の発生にすばやく対応できた。
○ 双方の連絡調整が円滑に行なえる体制ができている。 |