3.コメント
前掲の『協働ワーキンググループの提案内容一覧』の現状・課題は若手の行政職員が、自らの業務をふりかえり、真摯に議論をしあって抽出した現状、課題であり、これまでの行政の報告書では出てこないような行政の現状の問題点が整理され、素直に出されているのが特徴だ。それはワーキンググループのメンバーが行政職員の視点だけでなく、市民の視点から行政の仕事を見直してみようと議論した成果といえるのではないだろうか。
今後の取り組み提案として提案された内容についても
・ 委託契約の内容を協働に対応したものにし、契約の条項中に別途協定書を締結する旨の規定を置く
無償と考えられがちなNPOの労力等を評価するため、協働事業提案の「企画料」を保障
各費用算定にあたっては、対等性の考え方に基づいて、県内部の判断基準資料を作成
全職場に「協働推進員」を配置し、行政経営品質の取り組みと同様に協働の理解を深める取り組みを推進
行政財産の目的外使用に際し、協働事業については、積極的な利活用が出来るようにする
等、これまでの行政の枠を超えて、踏み込んだ内容となっている。また、この報告書自体が(案)の段階で公開されていることも、開かれた行政を目指す姿勢の反映といえる。
これらの庁内ワーキンググループの提案は、3月末に出される「新しい時代の公」推進調査報告書にも反映されるという。協働推進の先進事例として三重県の取り組みに注目していきたい。
協働ワーキンググループ・三重県生活部NPO室「協働ワーキング報告書 (案)」および三重県の取り組みの詳細は 三重県NPO室HPを参照して下さい。 http://www1.mienpo.net/npot
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