夜鷹山(1056.0m) 神河町 25000図=「長谷」 雪の砥峰高原から夜鷹山へ 今年の夏、たたら製鉄の跡や周氷河地形を調べたり、娘と二人で星空を見上げた砥峰高原。このススキの草原に積もる雪を踏んで、夜鷹山まで歩いてみた。
高原は、この二日間に降った雪でおおわれていた。雪から顔を出した枯れススキが、うす褐色の小さな斑点模様を雪の白につけていた。 砥峰高原から、夜鷹山をめざした。夜鷹山は、標高1056m。砥峰高原・峰山高原・太田池の3つの高原の間に、ピラミダルな山容でそびえている。ふもとの町からはなかなか見えないが、周辺の山々からは、端正なその姿がよく目立つ。 時折、雲の影が高原の上を足早に通り過ぎていく。高原のその先には、千町ケ峰、段ケ峰、平石山、1067m峰、高星と、新雪をまぶした山々の稜線が、ゆるやかな曲線を描いている。1067m峰山頂の雪はまばゆく輝いていた。 峰山高原に続く道の途中に、「夜鷹山登山口」の道標が立っていた。スギの木の下に広い遊歩道がついている。雪の表面が波打っているのは、丸太階段がつけられているからである。
山行日:2002年12月28日
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行き:川上文化会館〜川上登山口〜とのみね自然交流館〜砥峰高原展望台〜夜鷹山登山口〜943mピーク〜夜鷹山山頂 帰り:夜鷹山山頂〜943mピーク〜夜鷹山登山口〜砥峰高原展望台〜(地形図866mピーク南の破線路)〜川上登山口〜川上文化会館 |
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川上小学校の下の川上文化会館に車を止めた。お寺の前を通り、数軒の家の間を抜けると砥峰高原登山口がある。車道は、ここから砥峰高原の入り口へ上がり、一宮町福知に抜ける。しかし、私の車ではここから先は冬季に進めない。 |
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山頂の岩石 雪の下で、今回観察できず | |||||||||
砥峰高原への道沿いの数ヶ所で、露頭が観察できた。いずれも、細粒の花崗閃緑岩であった。川上の集落から砥峰高原に分布するこの岩体は、白亜紀後期〜古第三紀に形成された山陰帯の花崗岩類の一つであり、川上花崗閃緑岩と呼ばれている。 夜鷹山には、地質図で見ると暁晴山から続く生野層群中部累層が分布している。今回は、雪におおわれていたため、この部分の岩石は観察できなかった。 ※ 詳しくは、岩石地質探訪「砥峰高原の地質と地形」へ |
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