木場海岸のアンモナイト産地                        

1999.11.14.「兵庫県立人と自然の博物館」自然観察会 第4ポイント

  今回の観察会の最後を飾るのがアンモナイトの採集。アンモナイトは主部層より北縁層や南部層で多く産出する。バスは北縁層である西淡累層の分布地へ向かう。まず、南あわじ市阿那賀水口でプラビトセラスの出た露頭を見る。もろい黒色の泥岩層でちり割れ状の風化が進んでいる。ここは、見るだけ。
 いよいよ、アンモナイトの産地として有名な木場海岸へ。ところが、行ってみると護岸工事が進んでいて、海岸の露頭はほとんどなくなっている。ショベルカーの横に、工事で出た岩石がうずたかく積まれている。不幸中の幸いと、みんなでその山の岩石をたたき出した。出そうな気配はあったが……。そうは簡単ではないようである。ここはディディモセラスが出た地点。巻きの最後がC字型に湾曲したその変なやつに誰も会えないまま、バスはこの地を後にした。


アンモナイトの産地として有名な木場海岸。道路が海側に拡張され、こんな惨めな姿に……



ショベルカーの横に、工事で出た岩石や土の山が。絶好のチャンスとばかり、この山の石をみんなでたたくが……

以上で今回の自然観察会は終わりです。お世話になった方々、どうもありがとうございました。

■岩石地質■ 白亜紀 和泉層群西淡累層 砂泥互層
■ 場 所 ■ 南あわじ市阿那賀 25000図=「福良」
■ 交 通 ■ 神戸淡路鳴門自動車道の淡路南インター下車 海岸を北へ 阿那賀の集落を通り少し進むと、木場に達する
■探訪日時■ 1999年11月14日


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