四つの風のカルト:ルナーへの復讐

神話
伝説
青銅の剣の預言者
恐怖の夜の凄まじい魔術からよろめき出たごくわずかの戦士達の中に彼がいた。強大な戦士である彼はセレリスがクラロレラでなしたように血の涙を流し、空に見える赤い丸い傷を、彼女の息子である赤の皇帝マグニフィクスを、最後に彼の娘であるホーンを呪った。彼らが死んでいることは知っていたが、祈祷師達は彼らがもともと生と死の狭間にあった者だから、大した犠牲ではないことを教えた時、部族の者たちは地面に倒れ伏し、拳を叩き付けてうめいた。
オーラソーンの魔術師達の起こした災害は、彼らをその償いのために切り刻むのに十分な過失であった。多くが魔道の技を使って逃げ出したが、残りの彼らの心臓を焼いて食らった遊牧民達は東へ戻る旅を続けた。
何百人もの寡婦や孤児を護りつつ、東へ歩む途中で、彼は胸に激しい痛みを感じた。呪術医は彼の胸の傷を調べると、それが虚無の恐怖により、オーラソーンの魔道師達から引き継がれたもので、癒すことが出来ないことを彼に教えた。
カルグザントの光がグバージの光の前に衰えることを知りながら、愚か者たちがかの殉教者シェンと同じように太陽を捨てることを肯んじなかったから、このような事になったのだと彼は呪い、ホーンに負けた「太陽を崇める巫女Reverend Mother」を信ずる氏族と仲違いして、部族は分裂した。しかしかといって「太陽の槍」に優る武器を見つけ出せたわけではなく、彼の仲間達は散々に打ち負かされた。
彼は聖なる峰に上り、傷ついた胸の傷を風に晒して、吠えた。すると同じように胸に傷のある男が彼の側に近づいて、こう呟いた。
「私は王だったが、今はそうではない。そして私の傷はお前のものと同じだ。」
「貴方は誰ですか?そして助けが求められるならその場所を教えてください。」
「私の名前はいくつもある。帝国の古からの敵だ。しかし名前自体には何の意味も無い。復讐の武器が欲しいのか?それは簡単なことではない。シェンはかの忌まわしき東方の龍に復讐するために己の魂を賭けた。お前にそれだけの覚悟があるのか?」
「はい」
「では、北、東、そして南に行ってルナーの敵、私の兄弟達と会うが良い。そして西に戻ってくれば私が誰だか理解できるであろう。」

TO BE CONTINUED....
カルトの生態
このカルトは恐怖の夜から彼らを護ってくれなかった弱い神、カルグザントを見捨て、嵐の力を崇拝するようになった部族の信仰である。世界の癌たるルナー帝国は彼らの宿敵であり、その破壊が彼らの悲願であるが、彼らの走狗である混沌の種族も滅ぼされるべきである。
この部族はシェン・セレリスとその祭神であった東方の啓発と魔道の神、ゾラーシを信仰しているが、この信仰によって何ら利益を得ていない。
世界におけるカルト
彼らの主神をダラ・ハッパ人のいうオーラナトゥスと同視するルナー人は明らかに四つの風を同時に崇めるこのカルトの特性を無視している。
友好カルト
カリコス
夜の女神?
ガガース
ゴゴーマ(?)
シェン・セレリス
ハイアロール
フマクト
極星
下位カルト
赤毛の隊商のカルト
宇宙の踊り手(ホーン=イール)
 ペントの祈祷師は、シェン・セレリスが倒れた後、「恐怖の夜」と「大いなる盟約」までの間に、慎ましい娘の姿をとった西方の恐るべき魔がやって来て、淫猥な踊りによってラ・ウンガリアントからユ・カルグザントを奪おうとしたことをぼんやりと記憶している。この魔は“宇宙の踊り手”と呼ばれ、“敗北の赤き魔”の一つだとされている。彼女は信者に《狂気》の呪文を提供している。(この部分、まりおん殿のホーン・イールより)
馬食い(ヤーラ・アラーニス)
恐るべきゴゴーマの娘の一人が邪悪なる赤の皇帝の娘として生まれ、父親のために働いていることはよく知られている。
グローランサ宝物庫へ戻る