日記より抜粋


1:質問と解答の後、しばらくZebは事務所の中を回って多くの妖しい宝物と書物に
目を通した。おそらく(スティーブンいわく)Black Marketに流せばひと財産になる
だろう代物を沢山。そこにはいくつもの、彼の存在を長らく疑っていた書物が存在し
ていた。「ベリンタールの書」、「ジョナートのサガ」、Jean Paul Lhuillerの
「ルーンの秘密」。「ニュー・ローロン・ゴスペル」、「ハルマストのサガ」。彼はまた
いくつかの貴重な地図を写した(手書きだけど。)第二期のセシュネラの地図と神界
の地図だった。

2:Zebはアーカットの秘密について質問した。グレッグは三つの異界と「過去の歴
史に似た」英雄界の関係について話した。「戦の野」の秘密…(これはAnaxial Roster
に出てくるそうだ。)でアーカットは英雄探索の秘密を知った。Zebは第一期のスロ
ントス及びマニリアの年表を見せてもらった。ファランギオは非常に強力な英雄に描
かれている。

3:Zebはペローリア地方の美術についての本を見た。これには大体
ペーランダが古代ギリシア、ダラ・ハッパがバビロニア、カルマニアがペルシアと割り当てられてい
た。Zebがスポル(カルマニア北部の暗黒の国。かつては彼らの敵だった)の空白に
ついて訊ねると、グレッグは肩をすくめた。Zebが現実における中世・ルネッサンス
期の悪魔崇拝と、トロウル族の原始的な暗黒崇拝の間には大きな開きがあるという
と、グレッグは笑った。

4:グレッグはダラ・ハッパでペローリアでは文明が始まったと言った。Zebはその
意味について訊ね、グレッグは農耕がダラ・ハッパで始まったのに対し、ギリシア的
な意味での文化がペーランダから始まったことについて教えた。Zebがオスリル川の
流れの変化について…現実世界の黄河のように…変わるのかと訊ねると、意図的な魔
法の関与しない変化はグローランサではとぼしいと言った。グレッグはペローリア地
方の歴史地図を見せてくれた、その中で騎馬遊牧民の発生地がエルフ海とバラザール
とされていたのが印象的だった。(後でスティーブンにお礼として?日本の使い古し
の「世界歴史地図」をあげた。あげないほうが良かったかな…)

5:グレッグにはもう一度会いたかったが、テロのせいと言っていいか、果たせな
かった。もう一度あって話をしたい。(2001年12月:・・・)


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